全脱ぎ写真の“漏洩”によって世間を騒がせ、人生の歯車を狂わせてしまった美女たち──。
女優・沢田亜矢子も、そんな一人だ。
1973年に歌手としてデビューし、79年からは日本テレビ系のワイドショー「ルックルックこんにちは」の司会を担当。お茶の間にお馴染みの顔となり、その後は女優としても順調にキャリアを重ねていた85年、写真誌「フライデー」に沢田のプライベートの完脱ぎ写真が掲載され、大変な騒動となったのだ。
「写真は、昔付き合っていた男性が出版社に持ち込んだものでした。84年秋に創刊された同誌は、この掲載号の表紙に『100万部突破』と謳い、勢いを一気に増していきました。沢田は後に、当時のことを振り返り、『怒りと絶望感と人間不信でいっぱいになった』と振り返っています」(芸能リポーター)
知的美女としてのイメージがあるぶんだけ、そのインパクトは絶大で、仕事にも大きな影響があった。
「沢田は、スキャンダルの混乱を避けるために渡米し、約5カ月に渡って芸能活動を休止することになったんです」(芸能記者)
しかし、89年にさらなる大スキャンダルによって、この渡米の真実が明らかになるのである。
「なんと、未婚の沢田に3歳の長女がいるというスクープが、一部スポーツ紙に掲載されたんです。沢田は急きょ、会見を開き、85年の活動休止中に、米国で極秘に出産していたことを毅然とした態度で、認めました。当然、集まった取材陣の興味は長女の父親に集中しましたが、『いっさい、言えません』と明かさなかったことから、その父親が誰なのか報道合戦が過熱し、完脱ぎ写真以上の大スキャンダルとなったんです。その長女は現在、プロのシンガーとして活躍中ですが、現在まで父親の名前は明かされていません」(前出・芸能記者)
90年代にはマネージャー男性との結婚・離婚騒動でもワイドショーを騒がせた沢田は、07年に58歳にして初となる一糸まとわぬ姿での写真集を発売したが…。
「バストは年齢を感じさせない張りとボリュームがありましたが、ビーチでの砂まみれの写真が多くて肌見せ度は控えめ。評判はイマイチでした」(出版関係者)
と、こちらは大きな騒ぎにはならなかった。
(露口正義)