女優としてブレイク後に、過去の艶系動画出演作品が拡散。その後、表舞台から姿を消したのは、墨田ユキだ。
墨田は、1992年の映画「墨東綺譚」で主役に大抜擢され、津川雅彦さんを相手に激しい絡みシーンを演じたことで、国内の映画賞を総ナメにした。
「スレンダーボディをしならせて、Dカップバストを弾ませての堂々のシーンの数々。これには何人もの美女優との絡みを経験してきた、ナンバーワン艶シーン俳優の津川さんを『あのコの度胸にはマイッた!』と言わせたのだから大したもの。脱げる本格派女優の登場と、多くの映画関係者が『次はうちで!』と出演オファーが殺到したといいます」(映画ライター)
だが、その直後にスキャンダラスな扱いを受けることとなる。87年から、「雨宮時空子」の芸名で艶系の女優として活動していた過去が明らかとなったためだ。
「墨田が出演していたのは、ストーリー重視の至ってソフトなもので、ガチンコのシーンなどはありませんでした。むしろ『墨東綺譚』のほうがよほど過激でしたよ。そのため、マスコミに騒がれる中、当初は墨田も“こんなことで記事になっちゃってもいいのかしら”と余裕を見せていました」(芸能記者)
だが、出演した作品のうちの1本が、修正されていない裏モノのビデオとして流出。しかも絡みの部分のみを編集してつなぎ合わせたもので、これが広く流通してしまったのだ。
「さすがに墨田はショックを受け、“艶系ビデオ界にはたくさんメジャー志向の人がいるはずなのに、こういう壁があると映画界には進出しにくいんじゃないかしら”と、怒りを露わにしていました」(夕刊紙記者)
マスコミ、映画関係者は、その毅然とした姿を賞賛したものだが、94年ごろからパタリとメディアへの出演がなくなり、96年あたりを境に完全に表舞台から姿を消すこととなった。
「交際相手の男性が原因とも囁かれましたが、やはり過去の取り上げられ方も無関係ではなかったはずです」(前出・芸能記者)
彼女の大胆演技をもっと見たかった。
(露口正義)