いつの時代も、芸能美女の「完脱ぎ」した、生まれたままの姿は、世の男性に鮮烈な印象と感動、最高のコーフンをもたらす。
映画でドラマで写真集ですべてを見せてくれた彼女たちには心から拍手を送りたいが、芸能界には“それ以外”の形で漏れ伝わってしまった「全脱ぎ姿」が世間を騒がせてきた「黒歴史」もある。
「本来、公開を前提にして撮影されたものではなかったり、完全なるプライベートのベッド写真などが、様々な経緯からマスコミの手に渡り、またネット上で公開されてしまい、大騒動となった例がいくつもあります」(芸能記者)
美女たちにとってはたまったものではないが、困ったことに、そうした姿こそが、世の男性の劣情を刺激するもの。そして、彼女たちの人生を大きく狂わせるのである。
7月末、1980年の引退以来39年ぶりの著書となるキルト作品集「時間の花束Bouquet du temps」を発売し、これがバカ売れしている三浦百恵さん(旧姓・山口)も、そうした事件の被害者の一人である。
「78年発売のアルバム『曼珠沙華』のジャケットは、物憂げな表情の百恵が両手で髪をかきあげる脇の下も丸見えの妖艶なショットでした。撮影は、デビュー当初から百恵を撮り続けてきた篠山紀信氏。2人の信頼関係もあり、撮影は上半身、衣服を脱いだ姿で行われていたという制作秘話が有名になりました」(ワイドショー関係者)
この時に撮影された、彼女のバストトップも写り込んだ写真が、引退から6年後の86年、現像所から流出し、写真誌「FOCUS」(01年に休刊)誌上に掲載され、大問題になったのだ。
「当時は、篠山氏が現像所を訴えるなどの騒ぎとなりました。白黒写真でバストの先端の色まではわかりませんが、ツンと尖った推定Bカップの先は、小作りで上品な佇まい。その表情、バストからは、撮影当時19歳であったことが信じられないくらいの色香を発していましたね」(前出・芸能記者)
本意としない公表は百恵さんを大きく傷つけたことは間違いない。だが、それくらいのことで伝説のアイドルの記憶が色あせることがないことは、今回のキルト作品集の人気が証明している。
(露口正義)