「巨人軍は常に紳士たれ」
ジャイアンツファンならずとも有名なこの言葉は、実業家、政治家、そして元読売新聞社社主であり“プロ野球の父”と称される正力松太郎氏が掲げた巨人軍のモットーである。
テレビ出演や移動の際は、スーツとネクタイ着用が義務付けられ、髪染めや長髪、髭を伸ばすのも好ましくないとされる。
そんな、常に紳士的行動を求められる巨人軍の“裏の一面”をかつて同チームの選手だった長嶋一茂が、9月6日放送の「ザワつく!金曜日」(テレビ朝日系)で明かした。
番組中、ストレス発散のためにバットやハンマーなどでモノを壊すことができる店が話題に上った時のこと。同番組のレギュラーコメンテーターの一茂が「昔の後楽園球場はドームじゃないから(寒さ対策で)足元に火鉢が置いてあった」と話し始めた。さらに、頭にきた選手がその火鉢を蹴って、ケガをすることもしばしばあり、戦力ダウンになるという理由からその対策として、ベンチ裏にサンドバッグを導入したそうだ。一茂によると実際にサンドバッグを叩いていたのは、「血気盛んな外国人選手が多かった」という。
試合中の鬱憤をサンドバッグで解消していたかつての巨人軍。酒で憂さを晴らして問題を起こすよりは、得策だったのかもしれない。