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伝説のパチプロ集団「梁山泊」25年目の真実(5)2日続けて従業員が大流血!

 今から25年前、パチンコブームが巻き起こる中に現れたパチプロ集団「梁山泊」。リーダーのK氏は日本一のパチプロを目指す若手を束ね、年収4000万円プレイヤーの組織にまで育て上げた。今回はホールと結託する警察との攻防戦、そして合法的な攻略法を編み出していた情報会社の存在を赤裸々に語る。

 私たちは合法的な攻略法で正々堂々と楽しく打ちたいだけでした。ですがホール側は、手首をつかんできたり、パチンコ台の「電源切り」などの違法な手段で対抗してきました。

 高知県高知市内のホールを攻めた時は参りましたね(苦笑)。店のオーナーの命令で従業員が“自爆テロ”を仕掛けてきたんです。私と言い争いになったら「みずからパチンコ台の盤面ガラスを割って手を切れ!」と指示されていたんです。目の前で血がブワッと噴き出すように飛び散りましてね。あれはヒドかった。

 そして傷害の現行犯で私は逮捕されました。パトカーに乗せられて高知警察署で取り調べを受けるわけですが、もちろん私は一切、手を出していません。なので、

「ホール内の防犯カメラの映像を見てください。私たちは誰も手を出していません。従業員が勝手にガラスに手を突っ込んでケガをしただけですから」

 と訴え続けました。

 この時は良心的な刑事さんだったのですぐに調べてくれ、私はその日に無罪放免となりました。

 ただ、その刑事さんから「あの区域には、もう行かんといてくれ」と頼まれましてね。これ以上、事件を起こしてほしくなかったからです。

 とはいえ、こちらも悪いことは何もしていないので、翌日には別の市にある系列店に乗り込みました。すると、またですよ。前日と同じように従業員が素手で盤面ガラスを割った。けっこう厚いガラスですからね。手首から肘にかけてザックリと切れていました。

 当然、また警察署に連れていかれたのですが、私は「高知署の担当刑事に電話をして聞いてください。どっちが悪いか、すぐにわかりますから」と、その刑事さんに説明しました。

 連絡を受けた刑事は「Kは何も悪くない。そのホールの社長が従業員に仕向けているんや」と話してくれたそうで、すぐに嫌疑が晴れました。

 そして病院で手当てを受けたあと、警察署にやって来た従業員と入れ代わるように私は釈放されたのですが、その従業員は担当刑事さんからボロカスに怒られていましたね(笑)。

──

 高知県ではホール内の防犯カメラで身の潔白が証明されたが、ホール側と警察官が結託して逮捕しようと画策するケースは多々あったという。

──

 古今東西、邦画でも洋画でも、飲食店や風俗店から恩恵を受ける悪徳警官がたびたび登場しますよね。全国のホールを4年も回っていると、そうした「お店の用心棒」のような警察官も実際、存在していました。ハチマキを巻いて──という感じで本気で捕まえにきましたね。

 北海道の繁華街で打っていると、刑事と数名の警察官がホールの事務所に入っていくのが見えました。するとしばらくして、店長を先頭にぞろぞろと出てくるわけです。何か企んでいるなと思っていると、「うちの店では、止め打ちはお断りしています」と、いわゆる「ハウスルール」を盾に難癖をつけてきました。その時はまず、副リーダーのMクンが店長と対峙しました。

「違法なことは何もしてないだろう」

「止め打ちをヤメろ!」「ハンドルにストップボタンがついてるやんか!」

「とにかくヤメろ! もう警察呼んでるからな」

「ナニコラッ、パクれるもんならパクッてみぃ!」

 その瞬間でしたね。そばにいた刑事が「脅迫罪だ。パクれ!」と。

「ハメられた」と思いましたが、あとの祭り。Mクンは警察署に20日間勾留されて、罰金刑を受けました。

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