各局ドラマが夏枯れに終わった中、常時二ケタ視聴率で気を吐いたのが「観察医 朝顔」(フジテレビ系)だった。実に、月9が夏クールトップの座を奪取したのは「コード・ブルー3rd」以来だという。
スポーツ紙芸能デスクが語る。
「好調の要因は、『ロンバケ』以来23年ぶりの月9出演の山口智子や『あすなろ白書』以来26年ぶりの石田ひかりなどの話題性だけでなく、主演・上野樹里の好演でしょう。東日本震災を契機に医師となった骨太な女医役は上野にとっても『のだめ』以来の当たり役になりそうです」
かつて、恋愛ドラマが主流だった月9が医療ドラマへシフトチェンジしたのも成功の要因だったという。
「もはや旬の女優と相手役をキャスティングし、無難な恋愛ストーリーでは視聴者を振り向かせることはできません。実際、今回の上野の恋人役は風間俊介というあまりに地味なキャスティングでしたが、不思議とクレームなどで炎上することは皆無だった」(前出・デスク)
医療現場に派手な恋愛沙汰はご法度なのか。実力派の風間は、秋からも「チート」(日テレ系)で本田翼と共演する売れっ子ぶりだ。民放ドラマスタッフが明かす。
「ジャニーズきっての実力派俳優と言われる風間ですが、身長は低く、顔はあまりに地味…。それでも相手を務める女優からすれば、これ以上ない引き立て役なんです。私生活では年間20回はディズニーランドへ通う妻子持ちという素顔も旬の女優たちから警戒されないのが引く手あまたの理由なのでしょう」
女優が主役のドラマ現場では目立たないくらいが丁度いいのかも。