17年10月の渡米から2年経ったピースの綾部祐二が、未だに英語を話せないという情報が明らかになった。10月20日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)にて、キングコングの西野亮廣と梶原雄太が明かした。
梶原は同じくニューヨークで活動している渡辺直美から、綾部が英語をしゃべれていないと聞いたと説明。すると西野は同地を訪れた際に綾部と食事を共にしたと明かし、その場で綾部が「現場に行っちゃったらなんとかなるみたいなことを言うけど、何ともならんかった」とボヤいていたと語っていた。
ただ西野によると、現地でできた友達と綾部が仲良くなっていると説明。共演のピース又吉直樹とともに「オレたちにはできない」と、綾部ならではのコミュニケーション能力の高さに感心していた。そんな綾部の英語力は果たしてどうなのか。アメリカ在住経験を持つライターが指摘する。
「一口に『英語を話せない』といってもそのレベルは様々。綾部のようにアメリカ在住経験が長くなれば、スーパーで買い物したりファストフードを注文するといった最低限の英語くらいは身につくものです。その一方で現地生活を通じて英語に親しめば親しむほど、自分の英語力がいかに低いのかもまた痛感するもの。現在の綾部はおそらく、初めてニューヨークに渡った時に比べれば格段に英語力は向上しているものの、自分の意思を伝えるにはまだまだ不十分な状況に、いら立ちを感じているといった状況ではないでしょうか」
確かに番組でも、西野は「英語はそんなにペラペラしゃべれているわけじゃないけど(中略)楽しそうにしてた」と語っており、綾部の英語力がゼロなわけではなさそうだ。
とはいえ、英語で話す場面がテレビで流れたこともなく、仕事レベルで通用する英語力が身についているとも考えづらい。その状況でなぜ、綾部は現地の友人と楽しく遊べるのだろうか?
「留学生や駐在員など、アメリカに暮らす日本人が痛感するのは、アメリカでは自己主張することがいかに大事なのかということです。会議で意見を言わなかったり授業で発言しない者は、あからさまに無能扱いされるもの。しかし日本人には《相手の言うことをよく聞くこと》というマナーが刷り込まれており、自分の意見をベラベラと話すことはみっともないという感覚に囚われています。これこそが日本人のコミュニケーション能力向上を阻んでいる原因の一つなのです」(前出・ライター)
その点、お笑い芸人という自己表現を仕事にしている綾部は、有利なポジションにあるという。同ライターが続ける。
「渡米後に綾部が出演した数少ない番組の『NFL倶楽部』(日本テレビ系)では、アメフトの試合を観に行っていると明かしていました。その際にはオードリーの春日俊彰から『観光かよ!』とツッコまれていましたが、ほとんどのアメリカ人男性はアメフトが大好きですから、そこを突破口に会話を続けられるはずです。それに芸能界やテレビ業界には日米で共通する点も多いので、会話の糸口に困ることはないでしょう。それこそ自分が出演したバラエティ番組のDVDをみんなで観れば、罰ゲームを受ける姿に誰しもが爆笑するはず。日本で見せていたのと同じ姿を臆せずさらすことができれば、英語のつたない綾部にも友達はできるというわけです」
そんな綾部の「友達づくり術」は、これからアメリカに留学や駐在に行く日本人にとって、大いに参考になるのではないだろうか。
(金田麻有)