2014年に「岡山美少女・美女コンテスト」でグランプリに選ばれたことから、“岡山の奇跡”と言われたが、その後、なかなか人気に火が付かず、一時は “岡山のハズレ”“岡山の不作”とまで揶揄されたこともあった桜井日奈子。しかし、10月期スタートのドラマ「ヤヌスの鏡」(フジテレビ系)に主演し、その主題歌も担当。天然キャラでバラエティーにも引っ張りダコ状態になり始め、ここへ来てまさにマルチの活躍ぶりを見せている。
「『ヤヌスの鏡』は1985年に主演を務めた杉浦幸の芸能界デビューとなった作品で、今回はそのリメイク版。厳格な家庭に育った優等生の高校生が、あるきっかけで全く別人格の不良少女に変貌してしまうストーリー。そんな、ジキルとハイドのような二重人格に桜井は果敢に挑戦しており、どこまで悪女ぶりを見せられるかが焦点となります」(テレビ誌編集者)
桜井といえば、大東建託の「いい部屋ネット」CMに高校時代から出演して注目され、コスモ石油のCMにも起用されているが、なぜかその位置から抜け出せず、ドラマや映画では今一つパッとしない。
「そうした例は、桜井だけではありません。ソニー損害保険自動車保険のCMで定着した唐田えりかや、大鵬薬品工業の『チオビタドリンク』のCMに出演している高橋ひかるも同様です。2人とも素質は十分にあると業界でも評判なのですが、チャンスに恵まれない。きっかけさえつかめればすぐ人気女優の仲間入りも可能ですよ」(芸能関係者)
そうした中、やはり話題作への出演が重要となるが、桜井にとっては「ヤヌスの鏡」での熱演が、大ブレイクのきっかけとなるかもしれない。
(津田昌平)