40代50代といえば、仕事やプライベートでさまざまな悩みを抱え、ストレスフルな生活を送っている読者諸兄も多いことだろう。中でも、薄毛・抜け毛といった髪の問題に不安を感じる人はかなりの割合でいるはずだ。
そこで、薄毛への不安からヘアケアを実践している中高年男性の声を集めてみたところ、多くの人にすさまじいまでの怒りと不満が溜まっていることが分かった。編集の私も最近は髪の不安を覚え始めただけに、彼らの気持ちは分からないでもない。だからこそ、白黒つけてもらおうじゃないか! そんな思いで彼らの不満を専門家にぶつけてみた────。
回答いただいたのは、PBJグループ代表取締役の戸川慶亮氏。広告代理店として数多くのヘアケア商材を扱い、みずからも開発者として事業を展開する“髪のスペシャリスト”である。
◆多くの薄毛対策は意味がない!? まずは何から始めればいいの?
編集(以下は編):髪の問題に悩む中高年男性から話を聞くと、多くの人から
という声を聞きます。
戸川氏(以下は戸):クリニックで扱う薬ではまずあり得ないんですが、実は市販品の中には
編:えっ、それって……。
戸:代理店もしているため、そうした商品が数多く存在している現状をよく知っています。それで、「それなら自分たちで!」となって『SHEE+サプリメント』をつくりました。
編:結局、ヘアケア製品は何をどう選べばいいんですか?
戸:薄毛の原因は、ヘアサイクルの乱れや血流が悪くて栄養が届かないということが多いです。そのため、私たちが考えるのは、まずは“飲む” サプリメントを中心にと考えています。
編:吹き付けるタイプのものではなく?
戸:はい。クリニックの治療でも、まずは「飲んで」ということが多いようです。
編:ヘアケアにはそこのチョイスもあるんですね。あとは成分の量が十分かどうか……。
戸:はい。それはパッケージの記載を見たり、メーカーに問い合わせたりして確認できますよ。
◆「高くて続けられない…」の声続出! でも高額なのはそれなりの理由がある!?
編:「変わらない」と同じくらい多かった意見もある。それが、
戸:サプリメントでいうと5000~6000円がボリュームゾーン。医薬部外品や化粧品だと安くて3000円、中盤で5000円、高いので10000円くらいの3パターンが多いようです。
編:なんでそんなに違いがあるんですか?
戸:これは原料価格の問題が大きいです。『SHEE+サプリメント』では「ビュリクシール」をはじめ、「ヒハツエキス」「亜鉛」「銅」という4つの有用成分を含めた全含有成分でメーカーエビデンス推奨量をMAX配合していますが、これが高いんですね。
編:それが商品価格に反映していると?
戸:そうですね。SHEE+サプリの原価率は35%くらいです。業界の常識をはるかに超えていますね。
編:なぜそんなに高い成分を選んだんですか?
戸:商品開発にあたっては、今までと違った可能性のある原料を世界中からかき集めました。「髪の毛に影響があって、エビデンスが取れているものを全部持ってきてくれ!」と。
編:世界中から!?
戸:そうなんです! 世界中を回って!! それで出合ったのが「ビュリクシール」という成分なんです。
編:結果はどうでした?
戸:クリニックの先生に協力していただき、半年から1年ほどテストしました。それで、「これを中心に行こう!」と。私たちが出合う2年くらい前から日本に入っていたようですが、どこも使っていなかったんです。高くて(笑)。
編:それでも戸川さんは使ったと?
戸:はい。しかも、文献には毎日600mgの摂取で6ヵ月後には85%の人に発毛効果が認められたという実験データが出ていましたので、その量を切るわけにはいかず……。あとはコストとの戦いでした。結局は“原価率35%”ですけど。
編:なるほど。高いものにはそれなりの理由があるってことですね。
◆「いつまで続ければいいのか…」分からない! それでもやるべき理由とは?
編:何も変わらないのに「結局、不安だからやめられない」という人もいました。
戸:薄毛に悩む多くの人と接してきました。みなさん、信じてヘアケアをするんですが、「効果が分からない。でも、もっと悪くなるかも…と思ってやめられない」という……。
編:それは当たり前ですよね。本人の気持ちを考えれば。
戸:そうなんです。でも、ケア自体はやめられないので他の方法を試す。そして結局、前の商品もやめられないから、気が付くと商品だけでもすさまじい数になっていくんですね。
編:まさに、
戸:笑。でも、効果がなくて「やめようか……」と不安に思っているけど、実は変化があることに気付いていない人もいるんです。ケア初期の頃の写真と現在とを見比べてみると、意気揚々と「続けます!」ってなる人も多いですよ。
編:変化ってそんなに分からないもの?
戸:劇的に変わることはないですからね。一般的には3ヵ月とか半年とか、やっぱり長いサイクルで見る必要はありますね。そして……これは正直言って、
編:…………。
戸:正常な人であれば、「2年から6年のヘアサイクルで40回くらいの抜け変わりがある」といわれていますから、80~120歳くらいまでは髪の毛って生え変わるんですね。そんな中で、ストレスとか紫外線とかヘアサイクルが乱れることが大概ありますから。
◆塗るより先に飲め! 当事者も納得する効率のよい薄毛対策とは?
編:やめたいけどやめられない。一方で、やめてしまう人もいる。でもケアは一生続く……。随分と難儀なものですが、でもやっぱり、これまでお話ししてきた「変わらない」「高い」などの不満が解消されればいいんだけど……。
戸:私たちが推奨しているのは、同じ場所で同じ角度の写真を毎日スマホで撮影すること。「気付かない」から不安が続くということはありますから、撮影画像を月単位でみていくことで、そうした問題はなくなります。そうしないと、やっぱりお金と時間の無駄になってしまいます。
編:他にも何か必要なことは?
戸:商品開発にあたっては、先ほどもお話ししましたが、毛が抜ける理由は分かっていたので、そこを埋めるものがあれば、必ずそのパーツは埋まるという確信はありました。
編:ほう。それがビュリクシールだったと。
戸:そうです。あと、優先順位でいくと“飲む”のが先ですが、プラスαとして“塗る”。
編:“塗る”というと……。
戸:化粧品になります。他社でいえば、医薬部外品の育毛剤ですね。
編:そうした商品のポイントは?
戸:どんな成分かっていうことと、どれだけ浸透するかということになります。実は頭皮の表面だけに塗ってもなかなか厳しいんですね。その先に届かないと根本解決にはなりません。だから、クリニックの治療で注射を打つというのはそういうことなんです。
編:具体的には……。
戸:浸透させるための技術です。例えば、成分をナノ化して小さくし、皮膚に浸透しやすくするとか。私たちが展開している『SHEE+スカルプ バイオリポセラム』では、リポソーム技術を採用しています。
編:原料については?
戸:こちらもサプリメントと同様、クリニックの先生に協力いただきました。先生が使っているもので市販品にも使えるものであり、そして毛髪にハリ・コシを与えるためにヒト幹細胞の培養液を選びました。
編:なるほど。「飲んで、塗る」、セット売りというと押し売り感もありますが、
戸:成分や技術以外での部分では、デザインや使い勝手もあります。
だから、風呂場とか洗面所に置いても違和感のないようにスタイリッシュにしています。
編:それは中高年のみなさん、助かると思います(笑)。
戸:ニオイが気になるという声はよく聞きます。でも、元々原料のニオイは半端ない。だから無香料ってあり得ないんですね。対策のひとつにアルコールがありますが、これは成分が全部死んでしまうのでダメ。私たちは柑橘系の天然精油で、嫌な感じがないよう原料臭を消しています。あとは、噴射口をジェットノズルにして、髪の長い人でも使いやすいようにしています。
編:今回のお話で感じたのは、不満はあるとしてもやっぱりある程度は自分で確認することが大事なんだということ。納得できたことは多くあったと思います。
戸:そうですね。ヘアケアにはいろいろな方法がありますし、メリット・デメリットは必ずあります。その前提で確認すべきことはしていただきたいですし、私たちもお答えします。それは何より、自信を持って「使ってくれ!」と言えるからです。何せ原価率が……。
編:結局それかっ!
戸:笑。
編:本日は、ありがとうございました。
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