法律違反の薬物所持容疑により逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者について、11月26日、東京地裁が勾留期限を12月6日まで10日間延長することを認めた。
沢尻容疑者は11月16日、東京・目黒区の自宅で、薬物およそ0.09グラムを所持していた疑いが持たれている。警視庁は逮捕当日、任意で尿を採取。その日の簡易鑑定はシロで、続いて行われた科学捜査研究所での鑑定でもシロだった。
「この薬物の成分は使用後2、3日で体外に排出されるため、直近では使用していなかった可能性が高いということになる。今後、毛髪鑑定も行われますが、毛髪鑑定の場合、使用時期の特定が難しく、使用罪での証拠としては弱いとされます」(夕刊紙記者)
となると、所持罪のみでの起訴ということになるが、沢尻容疑者は「私のものに間違いない」と容疑を認めたといわれる一方、弁護士に「彼氏から預かった」と説明しているとの報道もある。
「沢尻容疑者が所持していた薬物が少量だったこと、鑑定が陰性だったことから、彼女が今後“自分のもの”を否認すれば、勾留延長の上に不起訴という、捜査側にとっては最悪な結果となる可能性もあると言われます。弁護団に“無罪請負人”として知られる敏腕弁護士が加わったことも、大きな影響を与えそうです」(前出・夕刊紙記者)
仮に不起訴となると、心配されるのが、すでに沢尻容疑者で10話分まで撮ってしまったというNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の問題だ。
「沢尻容疑者の代役が川口春奈に決まり、1話から撮り直すことになりましたが、沢尻容疑者の降板によるCMなどを含めた損害額は5億円、うち、『麒麟がくる』の10話分の撮り直しは3憶円超とも言われている。もし沢尻容疑者が不起訴となった場合、沢尻サイドが“事実上、無罪なのに降板させられたのはおかしい”と異議を申し立てたとすると、さすがに再登板はなくても、賠償金の支払いはナシとなる可能性を指摘する声もある。そうなると、その3億円は、結局われわれ国民から徴収した受信料から補填することになるんじゃないでしょうか」(前出・夕刊紙記者)
何やら混沌とした雰囲気になってきた。