老舗百貨店による斬新な取り組みに波紋が広がっている。
今年10月中旬、大阪の大丸梅田店は女性従業員が生理中であることを知らせる「生理バッジ」を試験的に導入。若手の女性社員が「生理に対する理解を深めたい」と提案し実現したという。この取り組みについて11月25日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)が特集したことで、ネット上で「生理バッジ騒動」ともいうべき議論沸騰の事態に発展しているのである。
今回の騒動について芸能関係者が解説する。
「番組では『これまでタブー視されていた生理をポジティブに捉えられる』と好意的な紹介だったのですが、ネット上では『わざわざ客に知らせる意味がない』といった反発が続出。炎上状態となっているんです」
そうして同店では「生理バッジ」の取りやめを決定したのだが──。
「実は『生理バッジ騒動』によって映画業界で想定外の動きが生じているんですよ」と同関係者。
どういった動きなのか。
「もともと、大丸の『生理バッジ』は漫画『生理ちゃん』とのコラボ企画で、現在、その漫画の実写映画が二階堂ふみ主演で上映中なんです。映画関係者によると『今回の騒動以降、全国の劇場で客入りが増えている』とのこと。大きなPR効果が生まれているんです」(前出・芸能関係者)
偶然の宣伝効果であった。
(牧マコト)