4月1日に二階堂ふみの主演映画「蜜のあわれ」が公開された。配給会社によると、マスコミ向け試写会にも参加者が殺到、会場いっぱいに増席しても入りきれず断ったというほど、公開前から異様な盛り上がりを見せていた。
物語は、室生犀星の同名の著書が原作。室生と思われる老作家が、飼っている金魚を擬人化し恋してしまうというストーリー。映画は冒頭から真っ赤なドレス姿の二階堂が、太ももも露わにソファーに横たわっている。試写会に参加した記者が言う。
「二階堂演じる金魚の赤子のセリフがすごい。『今夜わたしの初夜だから、大事にしてちょうだい』や『そんなに強くいじっちゃダメ』、裂けてしまった尾びれを『おじさまの唾で、今夜継いでいただきたいわ』とか、ドキドキしますね。しかも、“おじさま”と呼ばれている老作家は大杉連が演じている。誘惑する赤子に次第に惹かれていく大杉の練れたフェロモンも見どころの一つです」
画面いっぱいに映し出される、ぷっくりとした大きなヒップが二階堂のものかどうかの論争も交え、大人が十分に楽しめるファンタジー映画に仕上がっていると評判だが、二階堂の新たな代表作となるか、その反響が楽しみだ。