改めてあまりのデリカシーのなさに、ファンの多くが「同じ日本人として恥ずかしい」と怒りに打ち震えているという。
日本での本格活動が波に乗りかけた矢先の11月24日、元KARAのメンバーだったク・ハラさんが韓国内の自宅で自死。今年5月にも未遂事件を起こしていたことから「やっぱりダメだったんだ」というあきらめの声もあるにはあったが、数ある韓流アイドルグループの中でも日本国内で圧倒的に好感度が高く、特に当時の年収の半額を東日本大震災の被災地に寄付をするなど、心やさしい性格だったハラさんの早すぎる死はファンだけでなく多くの日本の人たちを悲しませた。「喪失感がハンパない」「可哀相すぎて言葉にならない」「KARAがいちばん好きでした。マジで泣いた」など、SNS上には死から数日たっても惜しむ声が投稿されている。
ところが、そんな世間の悲しみに沈んだ気持ちを踏みにじるようにしか見えない、ある男性キャスターの「過去の行為」が、ネット上でふたたびバッシングにあっているという。
「当時も見ていていい加減にしろ!と思いましたが、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)でおなじみのMCの宮根誠司ですね。ハラさんの葬儀は家族葬でひっそりと行われたらしいのですが、11月27日放送のミヤネ屋ではよりによってハラさんの自宅前から中継したり、スタジオにこれまでに自死した韓国スターの大きなパネルを用意して、完全にバラエティネタとして扱っていました。まあ、自死の多い韓国芸能界ですから、制作サイドの気持ちもわかりますけど、それをミヤネ屋がやったことでハラさんの死を悲しむ人たちからは『いい加減にしろ!』という声がふたたび上がってしまったんです」(女性誌ライター)
さかのぼること18年の10月17日のミヤネ屋の放送回でのことである。同年9月に、ハラさんは元交際相手の有名美容師を、強要、脅迫、性暴力違反などの疑いで告訴したのだが、交際相手は、ハラさんとの性的関係を示す動画を送り付けていたことも発覚。そこで、10月17日に、ミヤネ屋では巨大なパネルを使ってハラさんと交際相手との一連の騒動を報道した。
ところがこの日の放送回で、宮根は、ただのイメージ画像としてパネルに記された問題動画の再生マークを押すという悪ノリを披露。「(動画は)出ないの?」と下ネタノリでニヤついて、アシスタントの女子アナから注意を受けても、それが自分のキャラクターとばかりに「でもちょっと期待したでしょ?」と発言しながら、「でもこの(再生)マーク付いてるから」と笑いながら再生マークを連打する“ボケ”を続けてしまった。
「当然、ファンだけでなくお茶の間もびっくりですよね。好感度の高かったハラさんの不幸をそこまで遊び半分で報道できるかと目が点になりました。今回の相変わらずデリカシーのない報道で、1年前の宮根さんの行為をファンがふたたびバッシングしているんです。ファンの中には『ハラちゃんを追い詰めたのは宮根誠司のような人間たち』と、今にも飛びかかりそうな怒りの投稿をしている人もいました」(前出・女性誌ライター)
宮根のような、番組が盛り上がればいいと思っているようなメディア人に、ハラさんはどんな気持ちでいたのだろうか。
(小机かをる)