8月に配信され、芸能人から一般男女まで日本中をトリコにしたドラマ「全裸監督」(Netflix)。注目されたのは、監督・村西とおるを演じた山田孝之だけではない。80年代のいかがわしき艶ビデオ女優を演じた新進女優の魅力を、映画パーソナリティのコトブキツカサ氏が語る。
生まれたままの姿で浴室に横たわり、ハリのあるみずからの胸と茂みの奥に指をはわせ、熱い息を漏らして体をびくびくと痙攣させる。また別のシーンでは、思い切り突かれ、「あぁん! あんうぅん!!」と、のアエぐ。
一世を風靡した村西の秘蔵っ子女優・黒木香を演じた森田望智(23)は、その品のある横顔から放たれる下品な匂いで、視聴者の下腹部を熱くさせた。その一人である有吉弘行も、自身のラジオ番組で「すごいよ。こういうのが体張って演技するってことなんだなあって思いました」と手放しで絶賛した。
「彼女はオーディションから、他の女優との違いを見せつけていたようです。参加者で唯一、ワキ毛をサインペンで書いて臨んだといいます」
女優としての意気込みが感じられるが、コトブキ氏が注目するのは、彼女の経歴である。ベッドシーンの時の彼女の体の柔らかさ、しなやかさがすばらしいなと思っていたというが、
「そのはずで、クラシックバレエやフィギュアスケートの経験者でした。となると、いい家庭で育ったお嬢さんに間違いありません。ああ、だからあんなに品があったのかと納得しました」(コトブキ氏)
黒木香も“お嬢様”が激しく艶っぽくなる過程を表現したが、コトブキ氏も黒木に感じたのと同様の「こんなお嬢さんがこんなに大胆になるなんて」という、ギャップを感じたという。
まさに適役だったのだ。もう一人、村西がデビュー作を撮った新人女優・奈緒子を演じたのが、冨手麻妙(25)だ。彼女は園子温監督作でもヘアも見せた全脱ぎを披露しているが、「これまでも普通の若い女優がドン引きしてしまうような作品に、みずから『出たい!新しいことをやりたい!』とやる気を見せるような、気概のある女優でした」(コトブキ氏)という。芸能界入りはAKB48の研究生オーディションに合格したのがキッカケだったが、「奈緒子役に、そんな元アイドルの片鱗は一切なかった」とコトブキ氏は感心する。
冨手演じる奈緒子は、半ば無理やり現場に連れてこられ、村西の話術にやる気を見いだし撮影に挑む。そして「野球場での野外プレイ」をキメるのだ。バスの車体に手をつき、後ろから激しくピストンされ、さらにマウンドでは突き上げられ、豊かな胸を揺らしながら嬌声を上げる。
「こんなに肉感的だったのかと驚きました」とするコトブキ氏によれば、まさに、80年代艶ビデオ女優らしい肉質が、彼女に備わっていたという。
「そんなリアリティーあるたたずまいも、オーディションで奈緒子役をゲットした要因ではないでしょうか」(コトブキ氏)
男性の下腹部だけではなく、見る者の人生観すら熱くさせる二人の艶技は要注目だ。