21世紀のテレビドラマは、脱ぎの描写が完全に封印されている。ただし、作中に艶ビデオ女優が登場することは少なくないのだ。
さだまさしのテーマ曲とともに、国民的な人気を誇ったのが「北の国から」(81~02年、フジテレビ系)である。黒板五郎(田中邦衛)を中心に、幼い兄妹(吉岡秀隆、中嶋朋子)の成長を約20年かけて描いた。
後期は年1本の単発ドラマとして制作されたが「’95秘密」から最終作の「2002遺言」まで重要な役で出演したのが宮沢りえ(46)。初登場回のサブタイトルに「秘密」とあるのは、宮沢が「艶ビデオ女優の過去」を持つ女だったため。ドラマの性質上、ビデオの再現シーンはないが、出演作のタイトルはしっかりと明記されている。
〈あかね悶える〉として新進艶ビデオ女優であることも明記され、〈森田あかねが悶える、そして吸い取る〉といったタイトルだ。実際にありそうなこだわりのネーミングだろう。また宮沢と田中邦衛の混浴野天風呂のシーンは、せめてものサービス精神を感じさせる。
朝ドラヒロインだった宮地真緒(35)は、その名も「モザイクジャパン」(14年、WOWOW)という業界内幕ドラマで、人気艶ビデオ女優という役どころにチャレンジ。抜群のプロポーションを武器に、No.1女優に恥じない艶技を披露している。
AKB48を卒業してグラビアで人気の永尾まりや(25)が、元艶ビデオ女優を演じたのが「不能犯」(17年、dTVドラマ)だ。人生初の過激なベッドシーンに、永尾は素直な心境を明かしている。
「初めてのことで『どこまでやるの?』『私、どうなっちゃうの?』と恐怖もありました。それでも、どこかで『殻を破りたい』という気持ちでオファーを受けました」
耳を舐められ、たわわな胸を揉まれ、十分に「殻」は破ったようである。