15年前、映画「血と骨」で肌着をずり下ろされ、性的暴行を受けるシーンが話題になった鈴木京香。実はそれを上回る体当たり艶技の作品が封印されていたのだが、突如、劇場公開とDVD化が決定した。かつて東京国際映画祭に出品され、映画関係者を総ダチさせた衝撃指技シーンをいち早く「公開」しよう。
「鈴木京香(51)史上、最高にイヤらしい作品であることは間違いありません。もう日の目を見ることはないと思っていただけに、非常にありがたいですね」
映画評論家の秋本鉄次氏がこう語るように、五十路になっても独特の艶っぽさを醸し出し、トップ女優として輝く京香には、お蔵入りになった「幻の自分の指で慰めるシーンのある」映画が存在していた。その作品というのは、06年に製作された映画「こおろぎ」(ディメンション)。これまで東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門などに出品されたことはあったが、劇場公開されることなく「封印」されたままだったのである。
しかし、来年1月8日のDVD発売が決定すると、それに先駆けて12月7日から20日まで新宿で上映されることになり、映画関係者をザワつかせている。DVD発売を告知するYouTube動画の冒頭でも〈諸事情により劇場公開されず封印された幻の傑作〉というセンセーショナルな文言が並び、期待させるには十分だろう。
それにしてもなぜ、お蔵入りになっていたのか。秋本氏に聞いてみたが…。
「私も気になっていろいろと勘ぐっていましたが、トラブルがあったという話は聞こえてこなかったんです。山崎努(83)や安藤政信(44)ら共演者も豪華メンバーだし、公開されなかったのが不思議なくらいでした」
メガホンを執ったのも、00年のカンヌ国際映画祭で、国際批評家連盟賞ほかを受賞するなど世界的評価が高い青山真治監督だけに、謎は深まるばかりだ。
その物語の舞台となったのは、静岡県西伊豆。盲目でしゃべることもできない男(山崎)と出会ったかおる(鈴木)は、介護しながら一つ屋根の下で暮らしていた。かおるは男の空洞のような目に魅了され、また自分がいなくては生きていけない男に優越感を覚えていた。静かな生活が続く中、かおるは地元のバーで知り合った若い男と女からその土地にまつわる話を聞かされて──。
そしてなんといっても最大の見どころは、京香の自分の指で慰めるシーンだろう。映画祭で「目撃」した男性はこう振り返る。
「寝室に山崎と京香が隣同士で寝ていました。うなされていた京香がふと目を覚ますと、山崎が目を見開いてジッと見ていることに気づいたんです。その吸い込まれるような目に性的コーフンを覚えたのか、京香は愛撫するように服の上から指先で自分のボディをいじったりしながら、わざと山崎に聞かせるように、『ハァ、ハァ?、ハァン?』と、アエギ声のボリュームをどんどんアップさせていく。快楽に身を委ねながらアクメ顔を見せ、ついには絶頂に達したように激しくビクンビクンと体を震わせるんです。120秒くらいの長い指技シーンは強烈で、今でも鮮明に覚えています」
やっぱりお蔵入りするにはもったいない、至宝映像であることは間違いなさそうだ。