10月27日に放送された連続ドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)第2話の平均視聴率は13.2%で、初回の12.4%から上昇。一般的に、注目される初回より視聴率を落とすことの多い第2話だが、今後、まだまだ視聴率アップの伸びしろを十分残している、と言っても過言ではない結果となった。
芸能ライターが言う。
「テレビ朝日系で今年1月クールに放送された高橋一生主演の『東京独身男子』は大惨敗。今の時代、バブル時のような華やかでちょっとチャラい匂いのする恋愛ものは時代的にウケない、ということが実証された形です。今回のドラマも、フランスの三ツ星レストランでの撮影や、たった1話に巨額の投資をしているとみられ、特に富裕層たちの日常を描いたようなキラキラとした華やかな世界観ばかりを見せられるものとばかり思っていた視聴者も多かったようです。しかし、木村拓哉が演じるフランス料理のシェフ・尾花夏樹が一度落ちたドン底から夢に向かって努力していく。さらに、周囲に応援してくれる仲間が少しずつ増えていく、という泥臭いストーリーに共感した視聴者が多数いるようです」
ネット上でも、キムタクと同年代と思しき視聴者からは〈40・50代の人が夢を追いかけて一から何かを始めようとするドラマって珍しくて、自分も頑張ろう、って思えます。鈴木京香さんに『おばちゃん』て言いながらも、恋愛に発展したら…おもしろいかな〉〈今は高齢化社会だから、これからこういうドラマが増えるのではないか。おじさん、おばさんと呼ばれるようになっても夢を追いかけてキラキラしているって素敵です〉といった内容の声が見られたが、その一方で、木村以外のキャストに目を向けた声も。例えば、〈キムタクドラマってウルッて来るの意外と少ない…鈴木京香の演技力か!キムタクをトップで好き放題させて豪華な俳優陣がサポート。これで良いんです〉〈キムタクはキムタクのままでも大丈夫!沢村一樹、鈴木京香、及川ミッチー、などなどがしっかり脇を固めているので、ある意味、最低ラインがかなり高めに補償されています。脇役は本当に大切ですね〉といった具合。
「ようするにこのドラマの今のところの一番の勝因は、脇役の力量なんでしょう。主役級の役者陣を脇役にそろえられた制作側の力量もたいしたものですが、反面、木村自身に向けられる目は厳しい。ネット上でも木村の顔がいかにも紫外線浴びまくりまの日焼けとシワの顔で、料理上手には見えないという意見があった。過去の出演番組からして、木村は料理が得意というのは事実でしょうが、そこをもうちょっとドラマ開始前に刷り込むような番宣出演などやっておいたほうが、より親近感がわいたような気もしますね」(前出・芸能ライター)
さて、そのあたりの木村のある意味“キムタクらしい”設定が、今後、吉と出るか?次回が注目される。
(島花鈴)