東京・渋谷に新開場した「PARCO(パルコ)劇場」のリニューアルお披露目会見が1月15日、同所で行われ、3月から来年5月にかけてオープニング・シリーズとして上演される舞台14作の俳優、脚本家らが出席した。
先陣を切る「ピサロ」(3月13日~4月20日)に主演する渡辺謙は「パルコは僕の演劇人生でエポックになった劇場。1発目のプレッシャーはあるけれど、客席のイスまで命を吹き込みたい」と意気込みを語り、東京五輪期間に3作品を演出する三谷幸喜氏は「東京五輪と丸かぶりだけど、スポーツに興味がない方は見に来て」と笑わせた。
「ピサロ」は1985年、旧PARCO劇場で山崎努主演により上演され、相手役を務めた渡辺はこの舞台で若手の有望株として注目された。35年ぶりの公演となる今作では渡辺が主演のピサロ役。当時、渡辺が演じた役は宮沢氷魚が演じる。
「『ピサロ』は渡辺の出世作だけにコメントにも感慨深さが表れていましたが、渡辺とパルコ劇場との縁は『ピサロ』だけではありません。2016年の旧パルコ劇場の最終公演は『ラヴ・レターズ』で、元妻・南果歩と夫婦共演を果たしました。また『ピサロ』で共演する宮沢は、渡辺の娘婿である東出昌大と一昨年の舞台で共演。娘の杏とは昨年ドラマで共演しており、今回、宮沢は『“本丸”の謙さんとご一緒できるという、これ以上光栄なことはない』と語っていましたね」(芸能記者)
何かと縁の深いパルコ劇場で渡辺がどんなピサロを見せてくれるか楽しみだ。
(鈴木十朗)