番組出演をまさかのドタキャン──。ZOZO創業者の前澤友作氏が1月30日、自身が出演予定だった「前澤友作 真剣お見合いドキュメント~FULL MOON LOVERS~」(AbemaTV)から「個人的な事由」により降板するとツイッターで発表。番組の公式サイトでは「番組企画を中止せざるを得ない状況だと判断」したとしている。この企画中止を巡って業界関係者からはこんな声があがっているという。
「テレビマンからは『だから素人は怖い』との感想が続出しています。前澤氏はメディア出演が多いとはいえ、テレビ番組的には素人の域を出ません。バラエティ番組やドキュメント番組では一般人(素人)にフォーカスを当てた企画が目白押しですが、その裏では収録をドタキャンしたり、収録中に気が変わって出演を取りやめるという事例がいくらでもあり、お蔵入りになった企画は星の数ほどあるのです。通常は保険の意味を兼ねて、実際に放送されるよりも多くの一般人を起用するのですが、今回は前澤氏個人を完全に頼りにした企画だったことから、番組ごとお蔵入りするという残念な結果となってしまいました」(芸能ライター)
これが地上波番組だったら大変なことになっていたが、ネット放送局のAbemaTVだったからこの程度の騒動で済んだとの見方もある。だが一方で、今回の番組企画中止では別の問題も発生しているというのだ。
「お見合い企画の応募者は2万7722人にも及び、彼女たちは『真剣に人生のパートナーを見つけたい』という前澤氏の言葉を信じていたわけです。それゆえ応募の際には氏名や年齢、電話番号やSNSアカウントといった個人情報に加えて、写真が載ったURLすらも明かしました。それなのに選考すら行われずに企画そのものが中止になったわけですから、《ウソの理由で個人情報を集められた》という疑念の目が向けられるのも無理はありません。しかも応募者たちには《前澤氏のパートナーの座を狙う女》というタグが付けられたも同然であり、応募したこと自体を後悔している人も少なくないことでしょう」(前出・芸能ライター)
番組公式サイトには中止のお知らせが掲載されているものの、個人情報の取り扱いに関する説明はいっさいない。AbemaTV側にはより丁寧な説明責任が求められているのではないだろうか。
(金田麻有)