栄華を極めた女優がいつしかファンの前から姿を消していた──。転身、結婚、スキャンダル。さまざまな事情を抱えた美女たちの歴史と現在を大追跡。意外な姿、知られざる秘話をスクープ発掘した。
昨年の「梅ちゃん先生」に続き、「あまちゃん」が快進撃を見せる朝の連続ドラマ。1961年のスタートからこれまで延べ87作品、次々にヒロインが誕生した。だがその陰で、静かに表舞台から去っていく姿も‥‥。
*
朝ドラをステップにビッグチャンスを手にした女優の代表格といえば、桜井幸子(39)。「女は度胸」(92年)での好演をきっかけに翌年、観月ありさの代役が回ってきた。
「それがあの名作ドラマ『高校教師』(TBS系)でした。主役は真田広之。桜井は恋人の女子高生役でした。ここで一躍、脚光を浴び『野島三部作』に起用された」(テレビ誌編集者)
大手芸能事務所に所属していた桜井は、敏腕スタッフと一緒に独立し、03年に音楽プロデューサーの田中聡氏と結婚。だが06年にスピード離婚し、3年後には電撃引退を表明した。
「去就を明かさず、公式サイトで『海外留学経験が引退の契機になった』と語るのみ。ロサンゼルスに移住し、現地の恋人と再婚したという噂が駆け巡った。ところが、いくら調査しても真偽がつかめない。渡米の事実さえも怪しいまま、芸能記者の間でも謎となりました」(写真誌カメラマン)
84年の「鮎のうた」で清楚な朝ドラ女優と呼ばれた山咲千里(51)は、別の意味で神秘のベールに包まれている。ブログの写真を見ても50代を迎えたとは思えない美貌なのだ。彼女は昨年、関西の老舗モデル事務所と専属契約し、芸名を「senri」に改めていた。
「映画監督を父に持ち、母も元女優でありながら、早くから女優の道に見切りをつけていた。京都育ちのお嬢様が浮き名を流す男は芸能人ではなく医者や青年実業家と、セレブ意識が高かった。現在もファッションや美容のプロとして、執筆や講演活動に忙しい」(芸能レポーター)
00年、8歳年下のグラフィックデザイナーと結婚。コンサート会場で隣り合わせになったことが縁で、1カ月後に山咲から逆プロポーズし、翌年ゴールイン。芸能レポーターが続ける。
「昨年発覚した離婚もビックリでした。この時、初めて彼が婿入りしていたことがわかったほどでした」
さて、90年に真田広之と結婚も、真田の葉月里緒菜との浮気が原因で7年後に離婚‥‥といえば「ハイカラさん」(82年)の手塚理美(52)。ヒロインの座を射止めたのがヌード写真集「少女だった」の発表後という異色ぶりが話題になったものだが、その姿を見ることはほとんどなくなった。
「離婚後は実家に戻り、2人の息子を育てながら現場復帰しています。ただ、目立たないほど地味な役が多いから‥‥」(スポーツ紙芸能担当記者)
昨年、実家を離れて親子3人で暮らし始めたようで、目黒区内のイタリア料理店「P」に家族そろって立ち寄っている。
「カジュアルな服装で、多い時は月2回のペースで来店するそうです。お気に入りは湘南しらすとニンニクのピザ」(女性誌記者)
「京、ふたり」(90年)の畠田理恵(42)は98年にプロ棋士の羽生善治と結婚し、引退。目黒区内におにぎり店を開いたものの、1年ももたずに閉店した。
「数年前、別居報道が流れるも、娘2人がフィギュアスケートに夢中となり、横浜に部屋を借りていただけでした。今は畠田の母親も一緒の5人暮らし。大型犬と小型犬2匹を飼っていて、家族で散歩する姿も見かけられるなど円満そのものです」(芸能デスク)
ラストは「オードリー」(00年)で人気を決定づけた岡本綾(30)。
「95年の映画『学校の怪談』で人気を集めて、初主演ドラマが朝ドラでした。ところが、06年に中村獅童との助手席デートを写真誌に撮られて、それが原因で中村が竹内結子と離婚。女性層の反感を買った。昨年、オーストラリア移住情報が流れました」(芸能ライター)
皆、お茶の間を和ませた笑顔のままでいてくれればいいのだが。