「ぺこぱ」といえば、松陰寺太勇とシュウペイからなるお笑いコンビで、19年の〈M-1グランプリ〉の決勝で3位に入り、一躍ブレイクを果たした。優勝したミルクボーイや2位のかまいたちに勝るとも劣らない彼らの爆笑漫才は今も記憶に新しいところだろう。
「ツッコまないツッコミ」担当の松陰寺の漫才スタイルは斬新だ。一見、キモキャラだが、ネタ作り担当でもあり、頭脳派を思わせる。一方、シュウペイはどこか素人っぽく、自由奔放にボケて、松陰寺に託しているだけにも見えるのだが、本当のところはどうなのだろうか?
キングコング梶原雄太がカジサックに扮するYouTubeチャンネル〈カジサック〉の3月9日投稿の〈【神回】これは神回です。めちゃくちゃ面白いです。〉にぺこぱがゲスト出演した。
シュウペイは登場するなり「ベリーロール」と叫びカジサックのひざに背中から飛び込む無茶っぷり。「止めて!」とのカジサックの願いに、「いやオレは好きなボケです。ベリーロールありがとう」と、やはりツッコまない独特な言い回しの松陰寺。
「お忙しいですよね」とカジサックがふると、「休憩しま~す」と突如ソファに寝そべるシュウペイ。「イヤ休憩は取ろう」と、松陰寺が返すなど随所にぺこぱのスタイルを披露してカジサックの笑いを誘った。
さらにシュウペイは自由奔放のボケを連続でかまし、カジサックが「良い匂いがする。この人絶対おもしろい人じゃん」と感心する姿を見せると、松蔭寺も「ボクが結構ぺこぱ先行しがちですけど、“ぺこぱの奥”コイツですよ」とシュウペイこそキーパーソンだと相方を絶賛したのだ。
これに視聴者も「キャラ強めの松陰寺と常識人シュウペイ、と思わせての常識人松陰寺、やばめ人間シュウペイのパターン」「シュウペイすげえな。ボケてやろうってより、これが自然体なのかな」と天然とも天才ともとれるシュウペイのボケっぷりに賛辞のコメントが相次いだ。
また、ブレイクを果たして、少々鼻高々ぶりも見られるかと松陰寺は「今ありがたくもらってる仕事がたまたま続いてるだけだって認識をずっと持とうと思ってます」と発言。これに、「松蔭寺って、すごくマジメでいい人だしおもしろいし、伸びしろしかない」とのコメントも見受けられた。
19年の〈M-1グランプリ〉は歴代最高レベルとの評価が高い。3位とはいえ、例年であれば優勝してもおかしくない実力。意外にもフリートークも巧みで、20年も「ぺこぱ旋風」は吹き続けそうだ。
(ユーチューブライター・所ひで)