昨年の「M-1グランプリ2019」で3位に入り、知名度と人気を大いに高めたお笑いコンビの「ぺこぱ」が、そのコメント力でも評価を高めているようだ。
6月14日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)にゲスト出演したぺこぱは、今、世間をにぎわせているアンジャッシュ・渡部建の不貞問題についてコメント。その内容が的確なうえに、「自分たちに求められているもの」も理解できていたというのである。
ツッコミ担当の松陰寺太勇は渡部について「ラジオで1回共演したんですけど、その時はすごいシュウペイのボケも拾ってくれて。まさかこんなニュースが出るとは思わなかったですね」と、過不足のないコメントを披露。これだけでも情報番組のゲストとしては及第点だが、これに続くボケ・シュウペイのコメントが秀逸だったというのだ。
「シュウペイは『(渡部は)イメージいいのに、なんかそんなこと関係ないっていうか、思ってた以下の人だったなと思いましたね』とバッサリ。これにはMCの爆笑問題も大受けで、太田光は『“思ってた以下の人”って新しいな(笑)』と感心していました」(テレビ誌ライター)
業界の大先輩も感心させたシュウペイだが、ぺこぱが情報番組に出演するようになったのはごく最近のことであり、難しいコメントはまだ苦手なご様子。田中裕二が「相方の不祥事を背負って謝罪するというのはかなりツライと思うが?」と質問した際にシュウペイは、「ボクは相方の人生も背負って一緒にコンビ組んでるわけですから、相方の奥さんとかもいるわけですし、自覚をもっと持ってコンビって、いなきゃいけないのかなって…」などと言葉を連ねるものの、結論にはなかなかたどり着けない様子だった。
すると田中が、助け舟を出すように、「シュウペイでも(謝罪)できない?」とシュウペイに振った。すると、それに気づいたシュウペイはすかさず「できませーん!」と言いながら、両手を顔の前で交差させる得意の決めポーズを繰り出したのである。
「言葉に詰まったらとにかくシュウペイポーズで誤魔化すというのが、彼の持ち味。しかし今回のサンジャポでは緊張のあまり、その決めポーズも忘れていたようです。一方で、実は、ぺこぱはブレイク前の2017年に爆笑問題の冠番組『バクモン学園』(テレビ朝日系)に二回にわたって呼ばれており、いわば旧知の仲。そのおかげで田中もタイミングよく“助け船”を出せたのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
サンジャポの冒頭では太田が「渡部に会ったらね、『時を戻そう』って言った」と、ぺこぱの定番ギャグを使ってみせる場面も。どうやらぺこぱはすっかり爆笑問題に気に入られているようだ。
(金田麻有)