バックで大物タレントが…
思わぬ形で露呈した“バングラダディ”の知られざるアングラな素顔。芸能ジャーナリスト・安良佳人氏は言う。
「07年から09年の事件であれば、ローラが今みたいにブレイクする前のこと。当時は金回りがいいとは言えなかったんでしょうね」
ローラは昨年7月から今年3月まで、東京都国民健康保険の収納率向上啓発ポスターでモデルに起用されていた。娘が納付を呼びかけ、父親はその金をせっせと詐取。皮肉な話である。
都内のあるバングラデシュ人コミュニティでは、ジュリップ容疑者の話題で持ちきりだった。
「彼はお金を持っているよ。なのになぜ詐欺をしたのか。わからないね」
詐取した金で潤っていたというのか。別のバングラデシュ人は、
「ジュリップは普通の人だよ。マフィアなんかじゃないね」
と言いつつも、
「何の仕事をしているのか‥‥それは知らない」
さらに、ジュリップ容疑者をよく知る同胞はこう話した。
「ほら、向こうにある公園のそばで店をやっているHというインド人が毎日、ジュリップと連絡を取っている。彼に聞けばいろいろわかるよ」
だが、H氏はすでにそこにはおらず、連絡先も不明。すでにコミュニティを離れているようだった。
バングラデシュ人コミュニティとローラを知るテレビ局制作スタッフは、
「彼らはあまり日本人とつきあうことはないが、彼らの集まりに行くと、ローラが来ていたことがあった」
コミュニティではもちろん、ローラは有名人として知られていたのだ。
そのローラ自身は事件には無関係とはいえ、イメージダウンは免れない。前出・安良氏が語る。
「ちょうど今、彼女の人気は峠を迎えつつある。ピークに達し、そろそろ下降線をたどるタイミングです。ローラに口調がソックリの水沢アリー(22)のほうが特技の飛び蹴りをやったりして、視聴者には新鮮に映る。そこにきて今回の事件ですから、視聴者から苦情が来たらテレビで起用しづらくなりますね。河本準一(38)は母親の生活保護費不正受給問題で、自分も関与していたことからフェイドアウトしていったけど、ローラパパの場合も公金詐欺でしょ。本人は無関係といっても、世間の風向きによってはどうなるか‥‥」
だがローラはこんな「後ろ盾」を持っている、との声もあるのだ。
「タモリ(67)、ビートたけし(66)、所ジョージ(58)、明石家さんま(57)ら大物タレントに好かれているため、彼らが『出してやれよ』と言えば、テレビ局はその意向をくまざるをえないのでは」(放送作家)
むしろ深刻なのはCMタレントとしての価値で、
「現在契約する13社のうち数社が『今後については検討中』『事実確認をして対応』などとしており、継続を表明する社はゼロでした」(芸能担当記者)
さる広告代理店スタッフも苦笑する。
「今後、父親が逮捕されれば再度大騒ぎになりますよね。それが想定できるので、スポンサーの本音は一度“リセット”したいというもの。徐々に消滅していく危機にあるでしょう」
はたして父が逮捕されても、「う~んとねー、わかんなーい」で乗り切れるか‥‥。