先日、JRAから「日本ダービー」までの無観客開催が発表されたが、海外競馬の中止も相次いでいるだけに、開催されること自体、ファンにとっては喜びだろう。とはいえ馬券は当ててナンボ。そこで本誌連載陣の片山&細江の両氏に、競馬大好き芸人ギャロップ・林氏を加え、伝統の一戦「天皇賞・春」を渾身予想する。
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片山 現時点で林さんの注目している馬は?
林 トーセンカンビーナです。前々走の松籟Sがものすごくよくて、阪神大賞典(2着)でも狙ってました。
片山 いつも出遅れる馬だけど、それも覚悟のうえ?
林 藤岡康太騎手も「95%出遅れる」と(笑)。でもそういう馬って、出遅れたほうがいいんじゃないですかね。急にポンと出て「あら?」ってなるよりも。
細江 確かにゲートの難さがありますけど、しまいの脚がしっかりしていて、距離が延びても崩れない。
片山 まあ、出遅れても、ある意味ちゃんと来てますからね。許せる程度の出遅れだから。
林 この前のキセキは許せない出遅れでしたけどね。
片山 ゲート再審査を受けて、鞍上は武豊騎手にスイッチ。魔法のような折り合いを見せてくれるんじゃないかな、という期待もある。前走の阪神大賞典が単勝160円で今回が人気薄なら、妙味もあるし。
細江 でも前走は、出遅れに加えて道中、我慢ができなかった。能力の高い馬がああいうことをしだすと。もう6歳だし、修正ができない域に入ってきている気も。
林 ただ昨秋、凱旋門賞に行くまでを振り返ると、去年の宝塚記念はリスグラシューが強すぎただけで、この馬もスゴく強い競馬をしているんですよね。またトーセンと一緒に出遅れるかもしれませんけど。
片山 まさに悪くなった時のルーラーシップだよね。ポンと出る可能性もあるし、出ない可能性もある。
林 まあ、出るか出ないか五分五分の馬よりも、トーセンはまず出ないから予想はしやすいですよ(笑)。
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これらの馬以外にも、昨年の覇者フィエールマンに騎乗するルメール騎手の「強気発言」や、前哨戦の阪神大賞典を制したユーキャンスマイルの上積みについてなど「“マル秘の情報”満載」の座談会が4月28日発売の「週刊アサヒ芸能」(5月7.14日合併号)に掲載されている。
(写真はイメージ)