新型コロナウイルスによる肺炎のため4月23日朝に永眠した女優・岡江久美子さん。志村けんさんに続く衝撃的な訃報だが、岡江さんと言えば1996年から2014年まで放送された生活情報番組「はなまるマーケット」(TBS系)がすぐに思い出される。飾らない気さくなキャラクターで、同じく司会を果たしたタレントの薬丸裕英とともに朝の顔としてお茶の間の人気を博した。
その「はなまるマーケット」の第1回目のゲストを飾ったタレントの山田邦子が、みずからのYouTubeチャンネル〈山田邦子 クニチャンネル〉で、岡江さんの辛かったであろう闘病生活の思いを代弁するように語った。訃報当日の4月23日に投稿された〈岡江さんの訃報を聞いて。〉でのことだ。
冒頭、岡江さんが亡くなったことへの驚きとコロナウイルスへの恐怖心を吐露したうえで、みずからも07年に乳がんを患った体験と照らし合わせるようにして、こう語った。
「岡江さん、乳がんの手術を年末にされていたそうで、今年に入ってから放射線治療に進んでいたという報道がありました。私は乳がん、同じように手術をして放射線治療に進んだものなので、私の予想ですけど、手術は成功したんだと思います。成功したからこそ、次の段階の放射線治療に進んだと思うんですね。放射線は毎日照射するんです、1カ月くらい。始まった頃はたぶんコロナ騒ぎはあまりなかったんだと思うんですけど、途中から病院毎日行くの嫌だったと思いますよね。免疫力がすごく落ちるんですね。風邪引かないように心掛けたりするんですけど」
同じ乳がんを患っていたということと、訃報の当日で詳細も伝わっていない中での動画だけに、終始沈痛な面持ちの山田だったが、感情はかなり高ぶっている様子がうかがえた。
それでも最後は冷静にこれ以上、感染を拡大させないためにと山田は「手洗い、うがい、外出を控える、ちょっと、ここを気を引き締めて頑張りましょう」とし、「ご冥福をお祈りいたします」と結んでいた。
この動画は山田のチャンネルの中では、4月30日現在で36万回再生超で、かなりの注目を集めていた。
その後、「放射線治療で免疫力が低下する」といった報道には、がん患者がから不安の訴えがあり、専門家や学会が適切な放射線治療で免疫力の低下はないという見解を公表する動きもあった。がん治療とコロナウイルスとの関連についてはまだ不明のことも多いようだが、そのあたりのことについても、改めて山田の考えを〈クニチャンネル〉で聞いてみたいものだ。
(ユーチューブライター・所ひで)