緊急事態宣言が5月31日まで延長され、各方面に影響が広がる中、在宅時間が長いことも影響して視聴率は好調のテレビ局も例外ではないという。広告収入の大幅な減少により、「番組の顔」である大物MCたちにもリストラの影が迫っているというのだ。
「ワイドショーなどの情報番組では制作費の大幅削減のため、ギャラの高い大物キャスターもリストラの候補にあがっています。業界では宮根誠司や小倉智昭、羽鳥慎一や坂上忍といった面々の中で、誰が最初に辞めるのかが話題になっているんです」(業界関係者)
いずれも知名度は抜群だが、このなかで誰の首が危ないというのか。業界関係者が続ける。
「まず安泰なのは宮根誠司と羽鳥慎一でしょう。二人はそれぞれ『ミヤネ屋』と『羽鳥慎一モーニングショー』と冠番組の顔ですし、芸能界的なバックも強いので地位は安泰に見えます。その意味では立川志らくも大手事務所の所属なので、しばらくはリストラされないと目されている。意外なところでは坂上忍もリストラは免れそう。情報番組や報道番組の数字が全般的に振るわないフジテレビで坂上の『バイキング』が孤軍奮闘していることに加え、坂上はもともと知名度のわりにギャラが安いといわれているんです」
そんな大物MC陣に対して、クビが危ないとささやかれているのが「とくダネ!」(フジ系)の小倉智昭だというのである。
「小倉はそもそも年齢や健康上の問題もあって“勇退”の時期が近いと言われていました。5月25日には73歳の誕生日を迎えますし、リストラというより今回のコロナ禍をひとつの頃合いと見て、レギュラー番組を卒業という流れになると言われているんです。折しも、今年1月には3歳年上のみのもんたが“テレビ引退”を決めましたし、あとは勇退の具体的な時期を探るだけの段階なのかもしれません」(前出・業界関係者)
コロナ禍が収まる頃には、テレビの風景も少し変わっているのかもしれない。
(浦山信一)