ボクシングファンならずとも一度はその名を耳にしたであろう、モハメド・アリとマイク・タイソン。アリは1960年代を中心に活躍した元WBA・WBC統一世界ヘビー級王者で“蝶のように舞い、蜂のように刺す”を体現した偉大なるボクサーだ。一方、タイソンは1980~90年代にかけて無類の強さを見せ、元世界ヘビー級3団体王者に輝いたが、対戦相手のホリフィールドへの試合中の“耳噛み事件”など、ヒールの要素も併せ持っている。
果たして、全盛期の2人の対戦が実現したならば、勝つのはどちらだろうか?
プロボクシングの元世界チャンピオン3人によるYouTubeチャンネル「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」が5月25日に投稿した〈Vol41【日本格闘技界期待の一戦/タイソン復帰?】那須川天心&朝倉未来&武尊〉の中で、3人の元世界チャンピオンが予想。タイソンが53歳になった今もトレーニングを積んでおり、練習動画をアップしている事に触れ、以下のようにトークが展開した。
畑山「練習の動画が凄くアップされてるじゃないですか? 最近。スゲー動きですよ。50過ぎた男の動きじゃないですよ」
竹原「めっちゃスピードあるよね」
渡嘉敷「昔の野獣が残ってるな、まだな」
3人がともにタイソンを褒めちぎった上で、渡嘉敷が「タイソンと(モハメド)アリさんは〈どっちが強い?〉ってよく言われるけど、どう?」と切り出した。畑山は「そりゃあ、もう絶対タイソンでしょ。スピードが違いますよ。タイソンが圧勝すると思いますよ僕は」。しかし竹原は「(予想が)難しいですね。アリはスエーとかも巧いですもんね」と神妙な様子。「確かに防御は巧いからな、アリは」と渡嘉敷が語るも、「だけどスピードが違うじゃないですか?スピードと破壊力が違いますよ」と畑山は一歩も譲らない様子を見せ、20年のあいだにボクシングは進化していると渡嘉敷からも共通認識を得た。
“アリVSタイソン戦”は想像の中で繰り広げるしか他ないが、53歳になったタイソンのリング上の雄姿は近々見れるかもしれない。(ユーチューブライター・所ひで)