ボクシングファンには垂涎ものの硬派なYouTubeチャンネルが、昨年12月に開設された。
その名も「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」である。言わずと知れたプロボクシングの元世界チャンピオン3人によるトークチャンネルで、チャンネルの概要欄には、「世界のボクシング事情はもちろん、世の中のタイムリーな話題を語り合う」と記されている。
投稿動画を観てみると、今をときめく井上尚弥の強さの秘密について語り合ったり、伝説の一戦とされる「畑山隆則VS坂本博之」の試合の裏側を畑山自らが振り返ったりと、ボクシングファンのみならず、格闘技やスポーツ好きには、たまらない内容となっている。元世界チャンピオンが論じるから説得力があり、3人が意見を戦わせるところも実に興味深いのだ。
1月23日に投稿された「村田諒太2020ビッグマッチ展望」では現WBA世界ミドル級チャンピオン・村田諒太の今後の展望を3人が語った。
渡嘉敷「いきなりカネロだとどうかと思うけど、ゴロフキンなら面白いよね」
竹原「やってみないとわからないですけどね。絶対チャンスないことないですから」
畑山「ゴロフキンは力も落ちてますしね、全盛期の峠は越えている選手なんで。逆に今の村田君は上り坂ですから。ゴロフキンだったら面白いですね。ただ、カネロだったら、あと2戦ぐらいやってから見たいですね」
戦前の予想として次戦がゴロフキンなら善戦、世界4階級を制覇したカネロだと厳しい展開になりそうだが、海外ではカネロの対戦相手に村田が急浮上しているとの報道もある。村田の次戦の相手は誰になるか? 世間の関心は続くが、カネロ戦が実現した場合、その時ばかりは3人の元世界チャンピオンの予想が大きく外れることを願うばかりだ。(ユーチューブライター・所ひで)