元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏。現在は「渡嘉敷勝男ボクシングジム」会長として後進の指導に当たっているだけに、日ごろから育成には尽力していることだろう。
そんな渡嘉敷氏のYouTubeチャンネル〈「渡嘉敷勝男公式」トカちゃんねる〉に、視聴者から〈努力する人にするにはどのようなコツがあるか?〉といった質問が届いた。すると、みずからの経験から中学時代を振り返り、回答するうち、渡嘉敷氏がヤンチャだった過去を激白するという内容となった。
4月24日投稿の〈【努力する人】に育てるには!?厳しく指導する?褒めて伸ばす?元ボクシング世界チャンピオンが語る!〉でのことだ。
「私が中学生の時、威張っている割には中学のマラソン大会、1年生、2年生ずっとビリだったんです。しかも早い人の部と一般の部があって、私は一般の部でいつもビリだった」と語る渡嘉敷氏。当時は酒、タバコで夜中遊びまわり、睡眠時間は3時間でスタミナがなかったと振り返る。しかし最後の3年生の時くらいはビシッと締めたいと思い直したようで、いつもマラソン大会で優勝する友人と一緒に走ってもらうことを頼み込み、一か月半のあいだは朝5時から走りこんでから登校。スタミナと自信をつけて〈早い人の部〉に立候補して出場し、いきなり区間賞を獲得し、有言実行と周囲から認められ「やればできるんだ」と、努力する事がおもしろくなったと語る。
「これがボクの一生を支えてる1つのポイントなんですよ」
この時の「やればできる」という思いが、悪い事ばかりして高校には行けないと言われても受験まで一か月の間、猛勉強してトップクラスで合格したこと。そして、その後の世界チャンピオンにまでつながっていると胸を張り、〈努力する事の喜びを知るように、小さい事を褒めてあげる〉と結んだ。
人は褒めて伸ばす時代。家庭や職場で腹が立ちそうになったら、グッと堪えて小さい事でもいいから褒めてあげる。世界チャンピオンにまで上り詰めた渡嘉敷氏のいうことだから、説得力があるというものだ。
(ユーチューブライター・所ひで)