このところ人気女子アナが続々と「地元アピール」をしているのをご存じか。そんな「郷土愛」から「翔んで埼玉」よろしく、埼玉と千葉のバトルが勃発する雲行きなのだ。
テレビ関係者が解説する。
「在京キー局では当然ながら東京出身が大多数。そうした中で意気軒高なのが、千葉と埼玉出身の女子アナなのです。いずれも根強い『東京コンプレックス』を抱いた結果、『埼玉よりは上』『千葉よりマシ』といった形で両県同士のプライドが激突するようになったのです。本当に映画の世界そのままです」
中でも女子アナのトップ人気を誇る千葉県市川市出身の日本テレビ・水卜麻美アナ(33)は「千葉大好き女子アナ」の代表格だ。
「彼女は5年前、都内の高層マンションに引っ越すも、1年足らずで実家に戻りました。理由としては、熱愛が報じられていた関ジャニ∞・横山裕との自宅密会を週刊誌に撮られたこともあるようですが、本人いわく『地元がいちばん落ち着く』とのこと。偽らざる本心だと思いますよ」(番組制作タッフ)
勢い余って、番組内で「千葉愛」を爆発させたことも。制作スタッフが続ける。
「今年1月、地球の地質時代の区分として国際地質科学連合により『チバニアン(千葉時代)』が正式に命名されましたが、水卜アナは最初にこの話題が報じられた3年前、自身が出演する『スッキリ』で喜びを爆発させていたんです」
感極まって同番組で「千葉時代、キター!」と絶叫した水卜アナ。
「地元が好きすぎるあまり、周囲に『将来的には地元の市川でレストランを開業したい』と野望を語ったこともあるんですよ」
と、このスタッフは明かす。
さらにテレビ朝日・三谷紬アナ(26)も「千葉愛」では人後に落ちない。
「三谷アナの実家は、千葉県佐倉市にある、寛政時代から200年以上も続く老舗呉服店。今も休みの日は地元の行きつけの飲食店に家族と訪れているほか、アナウンサーになってからも子供の頃に通っていた市内のダンススクールにたびたび顔を出しているんですよ」(千葉在住ライター)
対して「埼玉愛」を代表するのが埼玉県さいたま市出身のテレビ朝日・斎藤ちはるアナ(23)だ。
今年4月には朝日新聞のウェブメディアによるインタビューで地元愛を高らかに熱弁して、千葉県民に宣戦布告。
「斎藤アナいわく、埼玉のすばらしさは『何もないからこその一体感』。映画『翔んで埼玉』で描かれているような自虐的な意味も含め『何もないよね』と笑い合える地元民同士の関係性を魅力として挙げていました。非常に的確な分析だとしてSNS上でも話題になりました」(芸能記者)
一方、ストレートではない「ツンデレ埼玉愛」の持ち主が田中みな実。12歳から23歳まで埼玉県朝霞市に住んでいた。
昨年5月に出演した「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)の「埼玉特集」では「埼玉の人として呼ばれるのは不本意」「埼玉に友達もいない」と立て続けに否定。
「埼玉ディスを繰り広げていましたが、あれは場を盛り上げるために発言していただけ。実際は人並み以上の愛着を持っている人だと思いますよ」
こう語るのは、さいたま市に店舗を構える飲食店経営者だ。数年来、田中は同店を訪れているという。
「彼女は何か祝い事があるたびに食べに来てくれます。ウチの他にも埼玉に行きつけの店がいくつもあるようで、頻繁に行ってるみたい。キャラとして『港区のオンナ』を演じている以上、テレビで埼玉の悪口を言うのはしかたないのでしょう」
女子アナたちの「地元アピール」について、テレビ関係者は「今後ますます顕著になるのでは」と指摘する。
「コロナ禍で郷土愛が高まっていることもあり『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)の視聴率は絶好調。『金沢の暴れ馬』ことセント・フォース所属のフリーアナ・馬場ももこが金沢出身を前面に押し出してブレイクしたことをみても『地方属性』は大きな武器になる。レアな地方出身の女子アナが有利になるのは間違いありません」
生き残りをかけた地元愛バトルはまだまだ終わらないのだ。