新型コロナウイルスに感染していた富川悠太アナが「報道ステーション」に戻ってきた。しかし、看板番組の信用を落とした責任は重くのしかかる。「富川降ろし」の大合唱が湧き起こり、リニューアル案が急浮上した。テレ朝の「朝の顔」への待望論が高まり、一糸まとわぬ姿も辞さない美女アナまでがサプライズ参戦。乗っ取りクーデターが水面下で実行されようと動き出していたのだ。
「視聴者の皆さんからは、多くのお叱りの言葉をいただきました。一つ一つ真摯に受け止めていきます」
6月4日、「報道ステーション」(テレビ朝日系)で謝罪したのは、キャスターを務める富川悠太アナ(43)。新型コロナウイルスに感染し、療養してから約2カ月ぶりに復帰した。
番組内で15分に及び感染までの経緯などを説明し、平均視聴率は16.4%を記録。「快気祝い」としては高い数字ではあるのだが、手放しで喜べる状況ではないようだ。テレ朝関係者はあきれた口調でこう話す。
「新型コロナの感染はしかたないとはいえ、感染拡大の防止を呼びかけていた本人が感染したことで、番組の信用は失墜しました。富川アナの復帰がスタッフに知らされたのも、局側が5月29日に番組復帰を発表したのとほとんど同じタイミング。一般視聴者と変わりません。『あ~、そうなんだ』くらいで、どっちらけムードが漂っていましたね」
テレ朝の看板番組に戻ってきた富川アナだが、以前は月曜日から木曜日を担当していた。しかし、その待遇は変わり、月曜日から水曜日はフリーアナの徳永有美(44)と小木逸平アナ(46)のコンビが担当。木曜日と金曜日は森川夕貴アナ(26)と組んで以前のように仕切るものの、富川アナは月曜日から水曜日の間、「フィールドリポーター」として現場取材をすることになったのだ。放送担当記者によれば、
「局側としては、新型コロナの感染防止のため、キャスターの2班制を決めたようですが、富川アナにとっては降格人事のようなもの。内心穏やかではないでしょう」
富川アナのフィールドリポーターというポジションには、スタッフも困惑しているようで、
「そもそも富川アナが現場に行くことに何の意味があるのか、疑問視されています。それに視聴者からの評判が落ちている今、現場で取材拒否される心配のほうが強い」(テレ朝関係者)
もはや花形キャスターの面目はなく、腫れ物同然の扱いをされているようだ。肩身の狭い思いをしているワケは他にもあった。富川アナの妻が中学生の息子に対し、ひどい暴言を浴びせていたことが「文春砲」によって暴露されたのだ。
「報道が事実であるとすれば、身内のスキャンダルとはいえ、テレ朝の看板番組のキャスターとしては失格の烙印を押されたようなもの。このまま戻ってこないんじゃないかとも言われていました。それでも、すぐに『富川切り』を実行すれば、ますます報ステのイメージが悪くなってしまうため、首の皮一枚で復帰した形になったというのがもっぱらです」(スポーツ紙芸能デスク)
一度ならず、二度までも悪化したイメージの回復は難しく、水面下でキャスター交代が見直されているというのである。