富川アナの療養中、メインキャスターとして株が急上昇したのは小木アナだ。もともと金曜日を担当していたが、しばらくの間、ピンチヒッターで平日全てを任されていた。
「安定感のある原稿読みと落ち着いた自然体の雰囲気に、視聴者からの評判は上々。富川アナ不在で視聴率が下がることも懸念されましたが、杞憂に終わりました」(テレ朝関係者)
番組スタッフの間からも、「小木続投」の声が上がっているという。テレ朝関係者が続ける。
「ふだんから派手な行動はせず、スキャンダルとは無縁な人。シャレも通じるし、スタッフともすぐに仲よくなれて、一緒にスノーボードに行くこともあります。ただ、それでも小木アナを報ステの顔にするという話は局内では出てきません。地味な印象が強いので、営業サイドが難色を示しているんです」
テレ朝の看板番組ともなれば、メインキャスターにはインパクトが求められるのだろう。そこで白羽の矢が立ったのが、フリーアナの羽鳥慎一(49)だ。
現在、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレ朝系)のメインキャスターを務め、民放キー局の朝のワイドショーバトルでも優位を保っている。
「3年連続で同時間帯のトップを走る中、『コロナ騒動』では国立感染症研究所の元研究員で白鴎大学の岡田晴恵教授を起用して小気味いいやり取りを展開。鋭い指摘が話題になり、高視聴率を連発してきました」(芸能デスク)
コメンテーターを務めるテレ朝社員・玉川徹氏との掛け合いも番組名物となり、盤石の体制を敷いているが一方では、
「高視聴率の理由はいろいろあっても、結局は、羽鳥の対応力の高さと主婦層ウケする甘いマスクが屋台骨を支えている。『報ステ待望論』は以前から聞こえていますが、富川アナが新型コロナに感染して以降、ますます大きくなっています。現場ではなく、テレ朝上層部の主導で話は進められている」(テレ朝関係者)
本人の番組愛は相当強いと言われているが、すでに約5年間にわたって同時間帯のキャスターをしてきただけに、次なるステップアップをしても不思議ではないタイミングだ。
さらに、羽鳥を報ステに送り込むことは、所属事務所「テイクオフ」の悲願でもあるのだ。
「テイクオフは『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)のキャスターで知られる宮根誠司(57)が第1号タレントの事務所。古舘伊知郎(65)の報ステ降板が決まったあとには、『報ステの司会をやりたい!』と宮根が周囲に話して意欲を見せていたほどですが、関西色が強すぎることもあって実現しなかったんです。ですから事務所にとって、オファーが来るのであれば、それが羽鳥でも望むところ。羽鳥自身にも番組の『移籍』は悪い話ではない。フリーアナにとって報ステは花形のような存在で、ギャラアップも間違いありません」(芸能デスク)
そして、羽鳥の「報ステ就任」が水面下で画策される中、さらなるクーデターまでもが急浮上していた。