新型コロナウイルスの影響で、ストップしていたテレビドラマの撮影がようやく再開した。
視聴者にとって喜ばしい一方、撮影現場は感染拡大を防ぐための「対策マニュアル」を遵守しながら、というすべてが初体験の「コロナ現場」に四苦八苦する様子がうかがえた。
クランクイン前から出鼻をくじかれたのは、石原さとみが主演を務める医療ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系)だ。
「新型コロナの影響で、ロケ地で使用を予定していた病院に断られ、別の場所を探すため、クランクインが3日間遅れました。ただ、他の医療ドラマに比べて今回の主役は薬剤師。撮影場所がある程度限られていたこともあり、外観は病院の建物を別撮りし、ほとんどの撮影はスタジオにセットを組んで行われています」(フジ関係者)
収録中の風景も今までのドラマ現場とは別世界のように変わっていた。
「スタジオ内のドアノブや小道具類は使うたびに衛生班が消毒し、スタンバイ前に出演者が待機する部屋のソファは1人掛け。検温は昼食後と、夕方の休憩後にも行い、給湯室での手洗いうがい、はみがきは禁止です」(前出・フジ関係者)
13年ぶりに続編で復活した篠原涼子主演の「ハケンの品格」(日本テレビ系)も、会社を舞台にした撮影現場はオフィスや会議室など「密」だらけ。いったいどうするのだろうか。
「リハーサルやカメラテストはフェイスガードを装着。スタッフや出演者が触れたものはすぐに消毒しています」(日テレ関係者)
ほかにも、木村拓哉主演の「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)や7年ぶりに続編がスタートする日曜劇場「半沢直樹」(TBS系)など、人気ドラマの気になる「コロナ現場」の詳細は、7月7日発売のアサヒ芸能7月16日特大号で特集されている。