独立によって急浮上した「政界転身説」についても、プロダクション関係者は「ありえない話」と断言し、次のように説明した。
「講演メインの活動をするために独立した彼女が、いまさら出馬するわけがありません。独立早々の6月23日、出馬否定コメントを公式サイトに掲載したのも、出馬報道が今後の講演オファーに悪影響を及ぼすことを危惧したからだと思います」
別の意味で「金銭問題」との関係が指摘されているのが、神田うの(45)、有森也実(52)、栗山千明(35)である。
「神田は6月末、有森は5月末、栗山千明は3月に、同じ老舗事務所を相次いで退所していますが、その一因になったとみられているのが、事務所が金銭的に逼迫しているという噂でした。確かにシビアな経営を強いられているようですが、業界内では『そこまで深刻な状況ではない』との見立ても根強くある。『噂を真に受けた風評退所ではないか』とも‥‥」(芸能関係者)
3月末の電撃的な独立が大きなニュースとなった米倉涼子(44)に降りかかったのは「人間関係」の問題だった。独立発表と同時期に、オスカープロモーションの新体制が明かされたが、前社長と昵懇だった米倉と、新経営陣とのソリが合わなかったと報じられているのだ。ライバル事務所のマネージャーによれば、
「数年前から『社長が代わったら事務所を出ていく』と公言している、という話は業界内で知れ渡っていました。それだけ前社長と強固な信頼関係で結ばれていたわけですが、結果的に彼女の言動が事務所に大きなダメージを与えてしまいました」
米倉の「独立予告」とも言えるものが、連鎖的に他のタレントの退所ラッシュを引き起こした可能性について、このマネージャーが続ける。
「時期的に前後しますが、岡田結実(20)、忽那汐里(27)、長谷川潤(34)、ヨンア(34)のオスカー退所の背景に、少なからず米倉の動向を察してと見る向きは強い。岡田は6月12日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で米倉の影響を否定していましたが‥‥。芸能界では米倉を『オスカー帝国崩壊の張本人』と指摘する声も出ています」
「仕事の不満」を抱いて独立するタレントも。「ブルゾンちえみ」の芸名を捨ててまで独立の道を選んだのが、藤原史織(29)だ。キャリアウーマンネタで一世を風靡したが、今年3月、唐突にイタリア留学と本名での活動を発表。そのやさきのコロナ禍直撃で、いまだ「日本脱出」ができずにいるのだが──。
彼女を知る若手芸人は、
「ブレイク直後の『パクリ疑惑』のせいで、芸人として活動するのがキツくなったんだと思いますよ」
とおもんぱかる。キャリアウーマンネタでのセリフが、人気占星術師の著書での言葉と酷似していたというものだ。この若手芸人がさらに明かすには、
「芸人仲間からは『あいつはパクリで売れただけ』と嫉妬まじりに揶揄され、面と向かって言われることもありました。嫌がらせのような行為も受けていたと。そういう環境に大きな不満を抱いていて、芸人でいることに嫌気が差していたんですよ」
独立の理由はさまざまあるが、彼女たちにとっては大きな岐路。人生の賭けに勝てるよう願いつつ、見守りたい。