タレントの藤田ニコルが各方面から注目を浴びている。10月29日には東京・渋谷のハロウィン騒動を巡って、自身も高校時代に触られる被害に遭っていたことを引き合いに出し「まあ仮装してるから自分のせいなんだけど」とツイート。これが犯罪擁護だとバッシングされている。その一方で11月2日にはツイッターで公開した水着画像が評判となり、22日にはスタイルブックを発売するなどモデルとしての活動は順調だ。
その藤田が所属するオスカープロモーションでは、後輩の岡田結実も好調だ。得意とするバラエティ番組をはじめ、旅番組やクイズ番組への出演も相次いでおり、まだ18歳ながら事務所への貢献度は相当に高い。だがそんな二人の活躍が、当のオスカーを揺るがしているという。芸能記者が言う。
「オスカーといえば最近、社員の大量退社が報じられています。その原因としては一部役員のパワハラも伝えられていますが、それ以上に影響しているのが、仕事への虚無感だというのです。その原因が藤田と岡田の活躍にあるというのですから、何とも皮肉なものです」
とはいえ、決して藤田や岡田の素行や態度が悪いわけではなく、むしろ社員からの評価は高いという。この二人はあくまで退社の原因を浮き彫りにしているだけであり、本当の理由は別のところにあるというのだ。
「バラエティをメインに活躍する藤田と岡田は『美の殿堂』を標榜するモデル事務所のオスカーにとって、むしろ傍流と言える存在。その二人が実力でのし上がったのに対し、オスカーお得意のゴリ押しでプッシュされまくった本流の側では、表舞台からフェードアウトする例が相次いでいます。EXILEのTAKAHIROとデキ婚した武井咲に続き、剛力彩芽はZOZO前澤友作社長との熱愛ばかりが話題になることに。また、若手のモデルを集めて作ったアイドルグループの『X21』も、冠番組まで作ったにも関わらず、さほど人気が出ることなく11月30日での解散を発表しました。社員にしてみれば、世間から“ゴリ押し”の猛批判を受けつつ仕事を続けてきたのに、その努力が功を奏すことがなかったという虚無感に襲われるのも無理はありません。それなら他の事務所に移って、自分の力でタレントを売り出そうという気持ちになるのも当然ではないでしょうか」(前出・芸能記者)
人気タレントを育てるのがいかに難しいことなのかを社員たちが実感した結果が、現在の同プロダクションの状況につながっているのかもしれない。
(浦山信一)