家族を食べさせるべく、なりふり構ってなどいられない。みずから行動を起こして変顔も披露するしかない、とでも決意したのだろうか。
「いや、佐々木がみずから動いたというよりは十中八九、渡部の指導でしょう。『笑点』の舞台上でのことですから、渡部の土俵です。『すれ違いコント』を構成してきた男にとって、これぐらいの寸劇の指南はプロ中のプロ。夫婦はすれ違わないように、公私のシナリオを練っているはずです」(張本氏)
となれば、自身は表立って活動できなくなった仕掛け人の思惑で、佐々木のバラエティー番組出演は加速するのか。もともと「ぐるぐるナインティナイン」(日テレ系)の人気企画「グルメチキンレース・ゴチになります!」にも出演するなど、バラエティー耐性は以前からあった。
芸能評論家の竹下光氏が話す。
「今回、佐々木があそこまでやったことで、バラエティー番組の制作サイドもこれまで躊躇していたような過激な企画をオファーしやすくなったはずです。佐々木サイドとしても、もともと好感度が高かったうえに、不貞夫を許して支える献身妻としてバラエティーに出演することで親近感が高まれば、ギャラのいいCMオファーにつながるというメリットもあります」
変顔以上にハードルが上がっても、佐々木は「ヨゴレ芸」に身をやつしていく覚悟はあるのか。
「どこまでのヨゴレが許されるのか。例えば、ゆーとぴあのゴムパッチンはありでも、ダチョウ倶楽部の熱湯風呂や熱々おでんはNGといった線引きは、あくまで渡部の判断でしょう。暴かれた本性とは違うスマートでドライなコントを作り上げてきた渡部ですから、矢面に立つ美人妻に必要以上のヨゴレイメージは付けさせないと思います」(張本氏)
ところで、バラエティー番組への本格参戦に注目が集まる一方、佐々木は9月2日発売の女性誌「an・an」の表紙とグラビア、インタビュー記事に登場した。グラビアでは透けドレスやブラトップ姿などのセクシーショットも披露している。このタイミングで女性誌上で美ボディを公開したのは「あくまで女性支持層のさらなる強化」ということだろう。とはいえ、同誌では現在の偽らざる胸の内について、
〈今回のことがあって(中略)私自身も変わらなきゃ(中略)過去にとらわれて過ごすのは嫌だと思いました〉
〈経験は、糧にしないともったいない〉
などと話し、男性の目も楽しませるセクシー路線へのかじ切りにも含みを持たせたのである。