9月29日、巨人の菅野智之がマツダスタジアムでの対広島戦において、6回1失点に抑える快投を見せ、巨人が6対1で勝利した。
これで菅野は開幕投手からの連勝記録を12に伸ばし、2004年に岩隈久志が近鉄時代にマークしたプロ野球記録に並んだ。今年はコロナ禍により開幕が遅れ、特にピッチャーにとっては例年以上にコンディションを整えるのが難しいシーズンになったのではないかと思われるが、エース菅野の圧巻の活躍ぶりが巨人の首位独走を牽引しているといっても過言ではないだろう。
元プロ野球選手の片岡篤史氏が、自らのYouTubeチャンネル「片岡篤史チャンネル」において、菅野が記録を樹立した同日に〈【巨人菅野が球団新記録の12連勝達成】開幕投手の現状が順位にどれくらい影響しているのか調査してみた。〉とタイトルされた動画を投稿。開幕投手が与えた各球団への影響を振り返ったのだが、巨人と対極的なヤクルトについての話が印象的だった。
ヤクルトで開幕投手を務めた石川雅規は、10月1日現在、10登板して1勝5敗と厳しい成績であり、ヤクルトも最下位と落ち込んでいる。石川といえば08年には最優秀防御率に輝き、また昨シーズンには通算171勝目をあげ、名球会入り目前の名投手である。しかし、そんな石川も今年40歳を迎えている。動画の中で片岡氏は「石川投手に代わって俺が開幕行くっていう投手がヤクルトに出てこないと苦しいんちゃう?」と疑問を投げかけ、石川が4、5番手に来るような投手陣であればヤクルトも上位を狙えるだろうと期待を込めて分析した。
さて、早いもので今シーズンも残り約30試合。活躍した選手は更なる活躍を、またそうでない選手には挽回を期待して、終盤を見守りたい。(ユーチューブライター・所ひで)