朝鮮戦争を巡る発言で中国からの大バッシングに遭っている韓流メンズグループの「BTS」だが、本業のライブではその人気ぶりを示したようだ。10月10日と11日に開催された有料オンラインコンサートの「BTS MAP OF THE SOUL ON:E」が、世界191カ国で約99万3000人に視聴されたというもの。チケットの売り上げは500億ウォン(約46億円)台にものぼったという。
「これで“窮地に立たされた”形なのが、11月3日に無観客配信ライブの『アラフェス 2020 at 国立競技場』を開催する嵐です。今年いっぱいでの活動休止を発表している嵐にとって、これが最後の大型主催イベントになるのは確実。それゆえ同ライブではサザンオールスターズが樹立したチケット購入者18万人、ライブ視聴者50万人という記録を更新することが至上命題となっていることでしょう。ところが同じ“男性アイドルグループ”というくくりでBTSが大記録を打ち立てた以上、嵐がBTSの実績を超えることができなければ、《韓流の人気には敵わなかった》との烙印を押されること間違いなしという事態に追い込まれているのです」(音楽ライター)
同種の指摘は、BTSが6月14日に開催したオンラインライブの時からすでに始まっていた。同ライブでは最高同時アクセス数が約75万6600人に達し、7月22日には英ギネスワールドレコードから「ライブストリーミング音楽コンサートの最多視聴者数」としてギネス世界記録に認定されていたのである。
「しかもBTSは日本でも人気が高く、8月21日リリースの最新シングル『Dynamite』がオリコンの週間合算シングルランキングでベストテン圏内に入り続けているほか、定額制音楽配信サービスのアップルミュージックでは1位、LINE MUSICでは3位(いずれも10月14日現在)という高位置をキープ。これらの配信サービスでは嵐の楽曲を凌駕しているのです。そう考えると『アラフェス』がBTSの牙城に迫れるかどうかは厳しい状況なのかもしれません」(前出・音楽ライター)
ただ「アラフェス」に関しては、嵐ファンのみならずあらゆるジャニーズグループのファンが<今回は嵐を応援する!>と馳せ参ずる可能性もある。果たしてBTSとのオンラインライブ合戦はどちらに軍配が上がるのだろうか。
(金田麻有)