芸能

半沢直樹「根室差別で市民から怒りの声」(2)実際は仕事をするには好都合な街

20131010v

 県民性研究家である「ナンバーワン戦略研究所」所長の矢野新一氏はこう話すのだ。

「実際には、道東地方は、北海道の最大都市である札幌に頼らない土地柄でして、それだけ独自性を重んじているとも言えます。かつては、道内で最も読まれている『北海道新聞』が、道東地方では地元紙『十勝毎日新聞』の前に購読率で苦戦を強いられたことからもわかります。根室市は港町ですから閉鎖性もなく、ヨソ者に対してもおおらかです。伸び伸びと暮らせますし、ビジネスマンが赴任して、仕事をするには好都合な街だと思われます」

 過去に、上司のイビリにあって、精神のバランスを崩したこともある近藤にとっては、実は最適な左遷先だったかもしれないのだ。

 いや、大和田がとりわけ罪作りなのは、国民に根室が悪い街だというイメージを抱かせたことではないだろうか。もし、観光客が減ったなんてことになっていたら、高視聴率に沸くTBSもさぞや寝覚めが悪いことだろう。

 根室市観光協会に聞いてみた。

「半沢直樹? すいません。個人的には観ていなかったので、何とも言えないのですが、私たちの周りに悪影響はないですね。9月に行われた『根室かに祭り』には1万5000人の観光客に来ていただけましたし、『花咲がに』はこの辺りでしか食せないものですから、ぜひとも足を運んでいただければうれしいです」

 他にも根室には名物がたくさんある。本州では見ることができない植物、さらに野鳥観察には絶好の場所で、6月には野生のエトピリカ(海鳥の一種)の愛くるしい姿も観察できるそうだ。

 大和田の寝首をかいてでも、根室に行ってみたくなるではないか。

 前出・矢野氏が言う。

「あくまで、大和田のセリフは最果ての地というイメージだけで作られたものでしょうね」

 そもそも、大和田は土下座する人間を足蹴にして、人を人とも思わず切り捨てることで出世してきた。銀行以外の職場、中央以外の土地など、どこであっても最低と考えるヤツなのだ。

 確かに最終回でも、頭取から降格人事を言い渡される前に、こう言っていた。

「どこですか? 佐世保のコミヤマ造船あたりですか?」

 佐世保市出身の都内在住男性はうなだれながら、こう話すのだ。

「佐世保の商店街はシャッター通りですし、造船業もすっかり廃れて、米軍がいなけりゃ、仕事もないような街ですよ。ドラマでそんな扱いを受けてもしかたないんですよ。都内でも有名になった名物の佐世保バーガーの某店は、今年8月までにその都内全店舗が閉店してしまいましたし‥‥」

 いっそのこと、大和田を南極にでも出向させてくれれば、視聴者全員が本当にスッキリしたのだが‥‥。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
2
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
3
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論
4
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
5
世間はもう「松本人志」を求めていないのに…浜田雅功「まっちゃん」連呼のうっとうしさ