元巨人の篠塚和典氏。首位打者に2度輝き、元メジャーリーガー・イチローが手本にしたとも言われ、元祖安打製造機と称された名手である。その篠塚氏が、お笑いタレントのレッド吉田らが司会を務めるYouTubeチャンネル〈こちら野球放送席~イージーパイ~〉、10月14日投稿の〈【江川卓と地獄の伊東キャンプ】篠塚和典に聞く怪物!初見の試合で24三振!伊東キャンプを共にした盟友に聞く!【読売ジャイアンツ】〉に出演し、学年では2年先輩に当たり、巨人で共に戦った江川卓氏の若き日の怪物ぶりについて明かした。
作新学院高等部2年生だった江川氏が篠塚氏の地元である千葉県銚子市に遠征でやってきた。それが当時中学3年生だった篠塚氏が生で江川氏を見た最初のことだったそうで、江川氏の臀部について「でかくて、体型見た瞬間に、これは速い球投げるなとワクワクして観てましたね。案の定、やっぱりスゴかった」と篠塚氏は感慨深く振り返り、江川氏はその試合で27アウト中24三振を奪う圧巻の快投を見せたそうだ。
翌年、春の関東大会で銚子商業高校入りした篠塚氏は江川氏と初対戦。「江川さんとの対戦があったから、プロ入りしてからも他の投手の球を速いと感じたことがなかった」と語る篠塚氏、結果は4打数1安打だったそうで、それがプロへの自信にもつながったことを考えれば、篠塚氏の2度の首位打者は、江川氏が授けたものだったかもしれない。
巨人入団時には江川氏の肩の劣化が始まっていることに気づいたという篠塚氏。高卒から即プロ入りしていれば、もっと20勝したのではないかとも推測している。
確かに、プロ通算9年で135勝は寂しい限りだった。もっともっと、江川氏の怪物ぶりが観たかった…そんな思いがよみがえる回だった。
(ユーチューブライター・所ひで)