若手女優きってのバイプレイヤー伊藤沙莉(26)の大躍進が止まらない。どこか親近感を持てるルックスと独特のハスキーボイスを携えて映画に引っ張りだこだというのだ。
「主演の伊藤健太郎のひき逃げのためにお蔵入りになりかけた11月6日公開の『十二単衣を着た悪魔』(キノフィルムス)では伊藤健太郎の妻役、13日公開の『ホテルローヤル』(ファントム・フィルム)では物語のキーパーソンである“自称ホームレス女子高生”を演じています。子役時代からドラマや映画で主人公の仲の良いクラスメイトやいじめっ子を演じる機会に恵まれていました。ほとんどがその他大勢の脇役でしたが、特徴的な声を聞けば 『この子出てたね』と思い出す女優です」(女性誌編集者)
子役から積み上げてきた出演作品数は数知れず。積み上げてきた経験値は業界内でも評価が高く、6月1日には放送文化の向上に貢献した個人や団体に贈られる「第57回日本ギャラクシー賞」を受賞。最近では「いいね!光源氏くん」(NHK)で等身大のOLを演じて話題になるなど、今や実力派若手女優の筆頭株なのである。「子役出身者は大成しない」というジンクスをみごとに吹き飛ばした実力はなみなみならぬ努力と“ストイックさ”から生まれたもののようだ。
「作品のためであれば脱ぐことを惜しみません。17年公開の映画『獣道』(サードウィンドウフィルムス)では形の良いバストトップを披露した艶演技に挑戦しています。この時、アエギ声を出すためにボイストレーニングに通ったエピソードは有名です」(前出・女性誌編集者)
作品の脇を固めるだけでなく11月13日公開の映画「タイトル、拒絶」(アークエンタテイメント)では夜のサービス嬢たちの世話人役で主演に抜擢。もはや役者人生の絶頂期を迎えつつある伊藤だが、
「評価されているのは演技力だけではありません。ヒップホップダンスの実力はピカイチで、子役時代に出演した『女王の教室』(日本テレビ)のエンディングではダンスを披露するシーンがあるほど。また、同ドラマではBoAの『DO THE MOTION』を歌唱するシーンもありましたが、子役とは思えない大人びた歌唱力には度肝を抜かされた記憶があります」(前出・女性誌編集者)
過去にはヒップホップグループ「餓鬼レンジャー」と組んだユニット「餓鬼連合」として歌手デビューを果たしている伊藤。いつの日か、ラップ調に心地よいハスキーボイスをメロディーに乗せて披露する姿も見てみたい。