オリコンが6月30日に「2021年上半期ブレイク女優ランキング」を発表。1位は“あざとかわいい”で話題となった松本まりか。2位に伊藤沙莉、3位に元欅坂46の平手友梨奈、4位に中条あやみ、5位に小芝風花、6位に古川琴音、7位に田中みな実、8位に福原遥、9位に乃木坂46・山下美月、10位に高橋ひかるがランクインした。
全体的に納得できるランキングだが、特筆すべきは2位の伊藤沙莉。昨年5位からのランクアップだが、目を引くのは世代別の投票結果だ。
「10代ではランク外、20代では5位、30代では3位とまずまずの位置ですが、40代は2 位、50代で1位となっており、年齢層が高くなるにつれ支持が高い。中高年に抜群の人気があるということです」(芸能ライター)
伊藤は今年に入って、「第45回エランドール賞 新人賞」、「第63回ブルーリボン賞 助演女優賞」と次々と受賞。女優としての実績を着々と積み上げている。
また、独特のハスキーボイスも魅力で、アニメ「映像研には手を出すな!」(NHK総合)などで高評価を獲得。最近ではドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ系)でナレーションを担当。初回放送時には、「伊藤沙莉」がツイッターのトレンドワード入りした。
実際にオリコンに寄せられた意見には「特徴的なハスキーボイスがすごく印象に残って、 彼女が出演していると見てしまうから」「唯一無二の女優さんだと思います。彼女が出演 していたらとりあえず観ます。『大豆田とわ子』のナレーションもとてもよかった」と声に関連したものが目立つ。
「6月27日放送のラジオ番組『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』(FM東京ほか) では、女性なのに声が低いことがコンプレックスというリスナーから『草野さんは初めから高音は出せたのでしょうか?』という質問が寄せられ、草野は『最近さ、人気の女優さんで伊藤沙莉さんとか凄い低いけれども、とっても素敵な声だなと思ったりしますね』と語り、 話題になりました」(エンタメ誌ライター)
もちろん声だけでなく、アイドル的な要素が強い女優にはできない濃い役などもこなす演技の幅広さも伊藤の強み。目移りの激しい若者世代と違い、中高年の支持率が高いという点でも人気が安定しそうなだけに、今後もさらなる活躍が期待できそうだ。
(鈴木十朗)