放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する、放送批評懇談会主催の「第57回ギャラクシー賞」(8月3日に贈賞式が開催)のテレビ部門で個人賞を受賞したのが女優・伊藤沙莉だ。声優に初挑戦したアニメでは、「映像研には手を出すな!」(NHK)での浅草みどり役を担当。ドラマでは、「これは経費で落ちません!」(NHK)でのヒロインを尊敬する後輩OL・佐々木真夕、「ペンション・恋は桃色」(フジテレビ系)の父親と2人でペンションを営む娘・ハルを演じた。
一方、ネットドラマの「全裸監督」で撮影現場で紅一点として働くメイク担当・小瀬田順子、ドキュメンタリー番組「反骨の考古学者 ROKUJI」(NHK Eテレ)では、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気とともにドラマパートで演じたが、こうした多岐にわたる熱演ぶりなどが評価されての受賞となった。
「伊藤の演技力の高さは言うまでもないでしょう。公開中の映画『劇場』では山崎賢人演じる永田が旗揚げした劇団『おろか』の元団員・青山をリアルに演じ、『ステップ』では山田孝之演じる健一の娘が通う保育園の保育士・ケロ先生として、ビックリするほど豪快なズッコケシーンを見せています。実は11月13日から公開される主演映画『タイトル、拒絶』にも期待する声がとても多いんです。性を提供する派遣店の女性たちの姿を描く意欲作で、伊藤は体験入店したものの、いざ行為の段階になっておじけづきホテルの外に助けを求めて逃げ出す主人公・カノウを演じています。伊藤自身がこの役を『誰にも渡したくなかった』と言っているほど思い入れの強い役であり、改めて女優・伊藤沙莉の魅力を実感できると思います」(映画誌ライター)
すでに解禁されているメインビジュアルでは、ドキッとする黒肌着姿を披露している伊藤。映画館に足を運びたくなる人も多いのではないだろうか。