10月31日(日本時間11月1日)、アメリカのラスベガス、MGMグランドにおいて、現WBAスーパー・IBF世界バンタム級統一チャンピオンの井上尚弥選手の世界戦がおよそ1年ぶりに行われ、挑戦者のジェイソン・モロニー選手(オーストラリア)を、7R2分59秒KOで倒し、WBA王座4度目、IBF王座2度目の防衛に成功した。
これで井上選手は20戦20勝(17KO)無敗という圧巻の戦績。ライトフライ、スーパーフライ、バンタムと3階級制覇に加え、階級を超えたボクサーのランキング「パウンド・フォー・パウンド」では11月4日現在2位にランキングされており「日本ボクシング史上最強にして最高傑作」の呼び声に相応しい実力を示し続けている。
そんな井上選手、実はこの試合で、レジェンドクラスの元世界チャンピオンの偉大な記録も塗り変えていたことをご存知だろうか?それをみずからの口で明かした元世界チャンピオンとは、具志堅用高氏であり、彼のYouTubeチャンネル〈具志堅用高ネクストチャレンジ〉、11月3日投稿回の〈【速報】具志堅用高の記録を抜いた井上尚弥を徹底分析!〉がそれだ。
「世界の井上」と称賛した具志堅氏は「自分のペースに持っていく。これが強いボクサーだと思うんですよね」と、井上選手の戦いぶりをベタ褒めで、井上選手がこの試合で樹立した世界戦15連勝は、それまで具志堅氏が保持していた14連勝を抜く日本新記録であり、具志堅氏は井上選手の健闘にあらためて目を細めた。
そんな具志堅氏と言えば、2006年に当時世界チャンピオンだった亀田興毅の試合内容に疑問を呈し、「彼を本当に強いと思っている人がどれだけいるだろうか?」といった歯に衣着せぬ発言をしている。亀田はもっと強くなる要素を持っていることを認めたうえでの発言だったのだが、亀田批判とも取られ、大いに世間を騒がせたものだ。
そんな「忖度ナシ」の具志堅氏も認める井上選手の活躍には、これからもますます期待が持てそうだ。
(ユーチューブライター・所ひで)