今年、パ・リーグのペナントを制し、クライマックスシリーズでは千葉ロッテマリーンズを下して日本シリーズ進出を決めた福岡ソフトバンクホークス。4年連続日本シリーズ進出を果たしたこの勢いは、1995年から2008年まで監督を務めて「ホークスの強さ」の礎を築いた王貞治氏の功績が大きいことだろう。
そんな王監督(当時)、自陣のバッターが打席に立つと、他の監督にはあまり見受けられないような姿を見せていたようで…。
それを明かしたのは、西武ライオンズからホークスに移籍し、王貞治監督のもとで選手、一軍総合コーチ、一軍チーフコーチを歴任、王監督の後を受けて監督も務めた秋山幸二氏だ。
大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉、11月15日投稿〈秋山幸二さんが感じた、王貞治氏の凄さ〉に出演して、「若い選手は試合に夢中で気付かないだろうが…」と振り返る秋山氏が、試合中、王監督の仕草に注目していたところ、王監督は自陣のバッターが真っすぐを見逃すと、「ウウーン、何で打たないんだ!」と悔しそうに唸っていたという。
まあ、ここまでは、どの監督でもよく見かけるシーンだ。が、王監督が他の監督と異なるのは、まるでみずからが打席に立っているかのように、ピッチャーのモーションに合わせて、その都度ベンチでもタイミングを取っていたということだった。
さすが世界のホームラン王、現役引退してもバッターボックスに立つ心構えを崩すことは無かったことが秋山氏の口から明かされたのだった。
さて、王氏、秋山氏がホークスでの監督時代に成し遂げた日本一の数はそれぞれ2回。工藤監督は原辰徳巨人相手に、それを超える3度目の日本一に今年挑むが、はたして…!?
(ユーチューブライター・所ひで)