見受けられるのは好意的な声ばかり!?
阪神や日本ハム、大リーグでプレーし、06年に引退した新庄剛志氏が7日午前から行われたプロ野球12球団合同トライアウトに参加。シート打撃ではここぞという場面で勝負強さを見せ、NPB復帰を猛アピールした。
4打席に立ち、3打数1安打1打点1四球。最終打席には。ヤクルト戦力外の左腕、ジュリアスのチェンジアップをとらえて、左前適時打を放った。
日本ハムでチームメートだった岩本勉氏がインタビュアーを務めたトライアウト後の一問一答で、4打席目のタイムリーについて聞かれると新庄氏は「今回、無観客でテンションがムチャクチャ下がったんだけど、ランナーがいてくれてアドレナリンが出て、ボールがよく見えた。(ボールが)止まっていたんじゃないかなというくらい」と振り返っていた。
新庄氏は「今日終わって6日間でオファーが来なかったら野球は終わります」と宣言しているが、その48歳とは思えないプレイに勇気をもらったという野球ファンが続出していることは言うまでもない。
野球ファンからは「人を元気にする力を持っている。すばらしいスターだと思う」「どこか獲っても良いんじゃないかとも思うね。間違いなく野球界は盛り上がる」「お祭り男として需要があるんじゃない。後輩もいい刺激になるんじゃない」など、新庄氏にNPB復帰を果たしてほしいという好意的な意見が大多数を占めている。
「動きそのものは全盛期と比べるとキレキレとは言えませんが、この日のためにしっかりと努力してきたことは伝わってきます。やはり日本ハムの日本一に貢献した06年以来のNPB復帰を目指すとあって、日本ハムの獲得に期待したいところですが、現状では日本ハムの吉村浩GMはトライアウトからの選手獲得はないと言及しています。ただ、野球ファンからは『正直あの方を戦力外にしないんだから取ってもファン怒らないでしょ』『ハンカチよりもチケット売り上げに貢献すると思うけどな』と、“ハンカチ王子”の異名を持つ斎藤佑樹よりもチームに必要な選手だという声もチラホラ。新庄氏本人も客寄せパンダとして扱われることも百も承知の上でのチャレンジでしょうし、04年に本拠地が札幌に移ってからは初となる2年連続での4位以下が決まった日本ハムとしてもムードを変えるためのこれ以上ない存在だと思うのですが…」(スポーツ紙記者)
また、新庄氏といえば、とにかく派手というイメージが強いものの、この日のトライアウトではタイムリーを打った際に思わず飛び出したガッツポーズについて、トライアウト後には「申し訳なかったのはタイムリーを打った後に手を挙げてしまった。ピッチャーの方に申し訳ないなと。何をしてしまったんだという気持ちになった」と真剣に謝罪している。
「試合前には生き残りをかけて戦う後輩たちにアドバイスを送る姿も見られていますし、最後に球場を出る時にはグラウンドに深々とお辞儀をしたりと、そういった野球人としての紳士な姿は後輩のいい見本にもなるでしょう」(前出スポーツ紙記者)
当の新庄氏以上に野球ファンが吉報に期待していることだろう。
(田村元希)