「平成の怪物」と呼ばれた男・松坂大輔。西武ライオンズに入団した1999年、1年目に16勝で最多勝を獲ると、以後3年連続で最多勝に輝き、2007年にはMLBに渡ったツワモノである。今季、14年ぶりに古巣西武に復帰し、首の痛みと右手のしびれのため、7月に頸椎の手術を受け、リハビリなどのため、1軍登板はなかった。が、12月13日に渡辺久信GMが来季の契約で合意したと明らかにし、再起を目指すことが話題になったばかりだ。
そんな松坂の名言として語り継がれる「自信が確信に変わりました」は、1年目の5月16日、対オリックス・ブルーウェイブにおける、イチローとの対戦後だったことは、ご記憶にあるだろうか?
近鉄バファローズ、中日ドラゴンズ、西武ライオンズの3球団を股にかけ、松坂入団の年のシーズン終了後に現役引退した元プロ野球選手・金村義明氏が、元フジテレビアナウンサーのフリーアナ・田中大貴のYouTubeチャンネル〈田中大貴のアスリートチャンネル【アスチャン!】〉に出演、し当時を熱く振り返っていた。
去る11月18日投稿〈【伝説】金村義明が選ぶエグい投手ベスト3!1位は一体誰を選ぶ?!名投手の衝撃ルーティンも明らかに!<プロ野球ニュース>〉だが、
「ベストなイチローを、3打席連続三振を見たから。ビックリしたよ!」と金村氏が語るのは、先に挙げた松坂と、イチローの対戦である。左バッターのイチローがのけぞるシーンも見せたほどの、キレのある松坂のスライダーだった。
「しかし」と金村氏、「イチローもすごかった。次の対決ですぐホームラン打った!バックスクリーンに!」と臨場感たっぷりに熱く語っている。
怪物・松坂の、自信を確信に変えた男は、01年にMLBに渡り、日米通算4367という驚異的な安打数を放っており、これは通算安打世界記録である。イチローはルーキーの松坂を引き立て、その対戦も糧に世界的な活躍を見せた。現代版「野球界の神様」的存在なのだと感じさせる、見ごたえのある投稿回だった。
(ユーチューブライター・所ひで)