さすが、中日・森繁和監督に冗談で「打撃で採ったんだ」と言わせるだけのことはある。
3月14日、中日の松坂大輔が古巣・西武とのオープン戦に登板。初の本拠地での投球となったが、3回3安打2失点と振るわず、何より“2死球3四球”と制球が定まらなかった点で課題を残した。
「西武・辻発彦監督の粋な計らいで、松坂の西武時代のチームメイトで、メジャー帰りの松井稼頭央を“1番レフト”で起用し、いきなり対決という見せ場を作りました。結果は、松坂がライトフライに打ち取ったのですが、続く源田壮亮にはヒットを打たれ、秋山翔吾に四球を与え、メヒアはキャッチャーフライに打ち取ったものの、浅村栄斗にタイムリーを浴び、立ち上がりで失点してしまいました。制球の乱れもあり、3回で76球も投げ、逆に言えば、それだけの球数を投げられることは証明しましたが、『やはり先発は厳しい』のかと思わせる内容でした」(スポーツライター)
翌15日、同じく本拠地ナゴヤドームで行われた全体練習に参加。フリー打撃で“初本塁打”をマークした松坂。
「打球は左中間のフェンスを覆う黒い布に直撃、グラウンドに戻ってきましたが、推定120メートルの野手並のホームラン。51スイング中、安打性は21本と、まずまずですが、相手チームの立場で考えた場合、中継ぎで出てきた場合と、代打で出てきた場合、プレッシャーを感じるのは“代打”のほうだという声も聞こえてきています」(前出・スポーツライター)
開幕まで2週間を切って、期待が高まるプロ野球。森繁和監督の“采配”にも注目したい。