元プロ野球選手、田尾安志氏。中日ドラゴンズ、西武ライオンズ、阪神タイガースと3球団を股にかけ、最多安打に3度輝く活躍を見せた。
そんな田尾氏にあこがれを抱いていたことでも知られているイチロー氏の代名詞と言えば「振り子打法」だが、この打法、実は田尾氏の意外なアドバイスが参考になっていたようで…。
元プロ野球選手、大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に田尾氏が出演、イチロー氏と初めて出会った宮古島でのキャンプを振り返った。11月22日に〈【イチロー】田尾さんだけが知っている。振り子打法誕生の裏側〉とタイトルして投稿された回がそれだ。
まだ、2軍にいたイチロー氏を、故・仰木彬監督の意向により1軍に帯同させて練習していたキャンプでのこと。当時、野球解説者だった田尾氏は、高校、大学時代にはピッチャーだった経緯もあり、イチロー氏へのバッティングピッチャーを買って出たそうだ。
「芯で捉えるのがうまい!」これがイチロー氏への第一印象だったと振り返る田尾氏だが、前に突っ込んで打ってしまう、いわゆる「フロントレッグヒッター」だったため、逆方向には良い打球を打てないことを指摘。すると「次、会った時には、振り子打法になっちゃった…」と、イチロー氏の対応力の早さに驚きを隠せない田尾氏だった。
この回では他にも、柔らかいバッティングフォームで知られるイチロー氏だが、意外にも前屈は手の先が膝下くらいにしか届かない体の硬さだといった、興味深い話の数々を田尾氏が披露した。
イチロー氏は田尾氏のアドバイスをどのような気持ちで聞き、また活かしたのだろうか?そのあたり、ぜひゲストに招いて伺ってもらいたいところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)