去る12月3日のアンジャッシュ・渡部建の謝罪会見は、火に油を注ぐ結果に。引退危機さえ囁かれた夫を支えるべく立ち上がったのが、妻の佐々木希だった。お蔵入りした作品の「幻の初夜ベッドシーン」解禁すら辞さない構えで、文字どおり一肌脱ぐ覚悟を決めているというのだ。
映画関係者が声を潜めて言う。
「ここにきて、佐々木希が出演した映画『一茶』が再注目を浴びているんです。実は資金難でいったん、お蔵入りした作品なんですが、小林一茶の妻を演じる主役の佐々木希が、一茶との『幻の初夜ベッドシーン』に挑戦。公開が今か今かと待たれていたのです。しかも夫・渡部建の早期復帰が絶望的なだけに、まとまった金が欲しい佐々木にとっては、是が非でも世に出したいというのが本音でしょうね」
12月3日、復帰会見のはずが、まさかの糾弾会見となってしまい、テレビ復帰が白紙になった渡部。高額の賠償金も発生し、妻の佐々木が家計を支える構図は、今後しばらく続く公算だ。現在、バラエティー番組への出演で生活費を捻出している佐々木だが、2億8000万円で購入した高級マンションのローンはいまだ返済が続く状態。となれば、CMやドラマ出演でまとまったミルク代が欲しいところだが…。
「渡部のスキャンダルが噴出するまで事実上、育児優先で、仕事はセーブしていた。そんなタイミングだから、いきなり1年以上前倒しでキャスティングしているドラマの出演が決まっても焼け石に水。さらに新規のCMオファーはイメージ的に厳しい。そうした中で、お蔵入り映画が復活公開されるのがベストなシナリオとなる」(前出・映画関係者)
実際、来年2月には、佐々木主演の「一茶」と並ぶ、いわくつきのお蔵入り作品とも称された酒井法子主演の「空蝉の森」の公開が決まったばかり。実に、当初の予定から6年もの歳月を経てのロードショーとあって、「一茶」もまた「復活公開」の機運が高まっているのだ。
「そもそも『空蝉の森』も15年の公開前に制作会社(ニューウェーブ)が約3億円の負債を抱えて倒産。その後、資金繰りがうまくいかず上映は宙に浮いたまま。西岡徳馬をはじめ、柄本明など豪華俳優陣が起用されているのも見どころですが、失踪した妻を演じる酒井の艶麗なシーンがあるとも言われている。お蔵入りの経緯を含め、2つの作品は類似点が多いことからも、憶測を呼んでいるのです」(前出・映画関係者)
では、佐々木の妖艶シーンが封印された「一茶」はどうか。映画ライターが解説する。
「W主演のリリー・フランキーが一茶役を熱演。しかも史実では、一茶は性的欲望が旺盛なことで知られていただけに、初夜の描写が過激なことは間違いない。実は一茶の妻の菊は、夜の性生活が激しすぎたことで、37歳で過労死してしまう。そのエピソードを象徴するような描写が『幻の初夜情交』として展開されるはずです」
いまだ関係者向けの「初号試写」すら行われていない幻の作品のキモの場面は、脚本にはこうある。
(一茶)「暖(の)くてぇ、女衆(おんなしょ)だ」
(菊)「いやや‥‥そんなかえ(そんなこと)」
〈一茶は夢中で菊の身体を抱いている。一茶の眼からポロポロと涙が〉─
欲望に任せた一茶が強引に妻・菊に押し入る様子がうかがえる。この脚本どおり演出されれば、佐々木の肢体が拝めるクライマックスとなりそうなのだ。ところが…。前出の映画関係者が解説する。
「本来ならば17年10月頃に公開予定で、撮影は終了。ところが、出資者である『一般財団法人・日本機構』が約3億円出資すると約束していたはずが6500万円しか払っておらず、資金難から公開が断念された経緯がある。関係者向けの上映会では激しい性的描写の多さから『(カラミのシーンを)編集することになったが、編集にもお金がかかるため』との説明があったまま、いまだに作業は止まっています」
公開延期が決まった直後の17年12月には「一茶を救う会」が立ち上げられ、クラウドファンディングを中心として、製作費を集めるカンパも実施されたが、金額的には足りず、幻の映画として眠ったままだった。のりピーの「空蝉の森」のように資金のめどが立てば、すぐにでも公開できるというから、まだまだ日の目を見る可能性は十分にありそうなのだ。